みくるです
『なぞりがき百人一首』をしました。
30番 壬生忠岑です。
有明の つれなく見えし
別れより
暁ばかり 憂きものはなし
壬生忠岑
白い月がぼんやり浮かぶ明け方の、あのつれなくも思える彼女との別れからというもの、夜明けほど憂鬱なものはありません。
壬生忠岑(みぶのただみね)
9世紀後半から10世紀前半ごろの人で、「古今集」の撰者の一人で、三十六歌仙の一人でもあります。
百人一首41番の作者、壬生忠見(みぶのただみ)の父親です。
「小倉山荘」さんの鑑賞が情景が浮かぶ素晴らしいものなので引用させて頂きます
夜明け前の有明の月が西の空に残っている。
もうすぐ夜明けだ。
有明の月は、本当に白々と冷たくそっけない。
逢瀬にと女性の許へ行くと、とても冷たくあしらわれ、追い返すような態度をとられた。そんなことがあってから、私には、暁ほどつらく憂鬱な時間はないのだよ。
そこそこの年齢の男性読者の中には、ふうっとため息をつかれた方もおられるのではないでしょうか。
しょぼくれた男の哀しさ、とでも言いましょうか。
仕事でくたびれ果てて女性の家へ行ってみたら、もうあなたへの興味は薄れたのよ、他に優しい人ができたの、早いとこ帰ってといわんばかりの態度。
未練がましい態度をとる自分が嫌になるし、袖にされて辛いことばかり。
外へ出ると夜明けの月までそっぽを向いているようだった。
中年男性の悲哀を『万年筆のある毎日』の「堂鳩」でなぞりました。
耳成山の桜を見に行って来ました。
池に映る姿も美しく、毎年楽しみにしています。
綺麗な青空でした
こちらの素晴らしい景色は「桜の花を纏った耳成山の姿を映す古池」として「奈良県景観資産」に選定されています。
大好きな景色を今年も見に行けて嬉しいです。
見て下さってありがとうございます