ただ


『普通』に学校に行って、

『普通』に友達と遊んで、

『普通』に勉強もして…


『普通』に生きてくれればそれでよかった。


結局それは私の価値観でしかないんだけど、私自身があまり良い学校生活(特に中学)ができてなかったからなんだと思う。


長女は、嫌なとこだけ私に似てて、人付き合いが苦手で。

それでも仲のいい子はいて、放課後遊んだりもしていたし、小学校の卒業式でも仲良く写真撮ったりしてて、中学校でも楽しくやっていけるんじゃないかなと思っていたんだけど。


中学校は市内3つの小学校で編成されていてクラスは8クラス(ひとクラス35人くらい)。入学して同じクラスになった友達は1人だけ…でもその子は6年生のときにちょっと拗れた子で、仲良くはしてるけどちょっと不安もあった。

担任は体育教師で、いわゆる面白くて気さくな方に分類される先生だった。長女との相性は悪くなさそうだった。

でも、長女にとって相性が最悪だったのは、社会の強化担当の先生(学年主任)。

威圧的な雰囲気に長女は圧倒されて、ここから『学校行きたくない』が始まった。

もともと、新しい場所に慣れるのが苦手な長女は、中学校生活自体に不安があったのだと思う。

もともと便秘体質だったけれど、そこにストレスによって自律神経が乱れて過敏性腸症候群に…。

学校へ行く時間になるとお腹痛いとトイレにこもり、毎日遅刻。社会の授業を避けていたら週3くらいしか学校へ行けなくなった。


『普通』に学校へ行けなくなった。


でも、行けば歩いて帰ってくるし、クラスメートは親切で、友達関係も悪くはなさそうだった。なのに行けない。

私にとって、それはわがままにしか思えなかった。


それは私自身の中学生活が大きく関係してると自覚してる。

あの頃のことは思い出したくもない。

暗闇のような毎日だったから。

友達なんていなかった。私はヒエラルキーの底辺にいた。誰も信じられなかった。学校へ行くのは当たり前で、行かなかったら居場所がなくなるという恐怖心からだった。

今でも地元の同級生には会いたくない。いい思い出なんて一つもない。


だから、子どもたちには『普通』に学校生活を送って欲しかった。

長女には友達もいるし、見下してくるクラスメートもいない。それなのに何で行けないのか。本当にイライラした。今でも何でって思うことばっかりだけど…。


未だに自分の過去が精算できてないからどうしても受容しきれないんだよな…。


でも気持ちが全然わからないわけじゃない。多分旦那よりはわかってあげられてると思う。


私がこの『普通』へのこだわりを捨てないと、ずっと苦しいままなんだろうな…

わかってるのになんで変われないんだろう。



ちなみに…

中学は最悪だったけど、高校はすごく楽しかった。趣味でつながる友達(の友達)がたくさんいて、ホントに楽しかった。

中2で落ちた成績を勉強頑張ってちょっとだけ盛り返したから嫌な奴らと縁が切れて。

勉強頑張ってよかったなって思ったから、勉強だけは投げ出さないでほしかったんだけど無理だったなぁ…。