
とある書店で時刻表を立ち読みしていたところ、男性が近くに来て大型時刻表を手にして、
「どっちの時刻表が見やすいでしょうか」
と聞かれました。当方は国鉄が民営化されてからは、JR時刻表(交通新聞社刊)を利用しています。その前はJTB時刻表でした。民営化になる前は、駅のみどりの窓口はJTB時刻表であった記憶があります。今ではJR時刻表に変わりました。当方の私見でお話しするのも気が引けましたので、
「ご覧になって、見やすいほうをお選びください。ひとそれぞれですから...」
とお教えしました。そのあと2,3分、ああでもないこうでもないと独り言を話しながら、
「こちらにします」
とJR時刻表を手にしてレジに向かって行きました。
「教えていただき有難うさん」
と御礼までいただきました。
インターネットの時代となって、PCによる列車の時刻検索もかなり精度が高くなってきています。しかしこのような時代でも、前後の列車や乗り継ぎなどは時刻表を見たほうが便利な場合があります。単なる時刻が並んでいるだけの本ではありますが、路線や列車の状態が分かってしまう不思議な本です。それがディジタルデータにはない楽しみのひとつでもあります。