すいません・・・・。


もう少し頑張って最後までUPしちゃおうと思ってたんですが・・


残念ながら、断念・・・・・。


夏中には終わらせます。


本当・・・、へたれですいません。(x_x;)







「本気で怒るぞ!ギイが僕にそんな態度をとったら殴り倒しているさ!気持ち悪い!」


背筋が凍ってしまいそうな程、冷ややかな怒りの眼差しで睨みつけながら、

腹の奥底から搾り出すような声が、赤池君の口から出てくる。

その声に危険を感じながらも、僕は冷静に崎君が甘い言葉を口にしている所を想像してみた。



「・・・そうかな?崎君モデルさんみたいにかっこいいし、気持ち悪くはないと思うんだけど。」



「・・・葉山、着目点はそこか!?わざとはぐらかしてんのか?バカにしてるのか?」



「えっ?まさか、赤池君をバカにするなんてそんな怖い事しないよ!」



「お・・お前・・・・・・」



真っ赤な顔でワナワナと震えながら、赤池君は最後には脱力しながらテーブルの上にうなだれた。



「何か、ギイの苦労がほんの少しわかるようになって来た・・・。」



ギイの苦労?



「一つだけ言っておく。

 ギイが葉山にしている行動は、お前に対してだけだ!

 断じてお前以外のヤツにはしていない。」





・・・・・僕にだけ?




「ギイがお前に対する気持ちを知りたくもないし、理解する気はないが、それが真実だ。

あのギイがそれこそなりふり構わず行動してるんだから、はぐらかさずにちゃんと答えてやれよ。」



「ちゃんと答えてやれって・・・、ちゃんと答えは出したよ?

 付き合うのは無理だって!」



「・・・既に告白までしてたのか・・あいつ・。」



「こっ告白なんて大それたものじゃないと思うけど、ちゃんと断ったよ!

 これ以上僕にどうしろって言うんだよ。

 だって、崎君だよ?あまりに不釣合いだし・・・

 どうして僕なのかが理解できないよ。」



「まあ、そう不安がるのも仕方無いのかも知れないが・・・。

 たしかに、あのギイだからな・・・。」



赤池君も僕の気持ちを理解しようとしてくれているのか、腕組みをしてうんうんと頷いている。

そうして、暫く考え込んでいて赤池君は、そうかと合点が行った様に呟き僕と目を合わせた。




「一番の問題点は、葉山、お前の気持ちがどうなのかって事だと思うぞ。

 






僕の気持・・・・?


















そんなこんなで、日本人とは感覚の違う崎君が起こす行動の日々にも慣れて来た頃、

何故か赤池君に呼び出され、放課後の一時を校舎裏手にあるベンチでのんびり過ごしている。



1ヶ月前には桜色に染まっていた景色も、今では新緑色に塗り替えられている。

時折肌を掠める風に、新しい季節の訪れを感じて何となく嬉しい気持ちになってしまう。

ただ・・・そんな心地よい空気なのに、赤池君の表情が険しいのは気のせいだろうか・・・。

何となく話しかけ辛く、手にしたお茶をコクコク飲んでいると、隣から盛大な溜息が聞こえて来た。



「で?どうしてこんな状況になっているんだ?」




「え?どんな状況?」




「ギイだよ!前よりも重症だぞ。

 あいつが使い物にならなかったら、頓挫する問題が山積みになるんだよ。

 そのとばっちりに巻き込まれるのはゴメンだ。

 葉山、お前何とかしろ!」




「そんなの知らないよ!

 崎君が使い物にならないのと、僕がどういう関係があるんだよ。」



さっきまでの緩やかな空気はどこへやら、

赤池君は険しい顔を一層深くして、僕へ詰め寄ってくる。

何だか崎君が再び落込んでいるようだけど・・・

やっぱり僕には思い当たる節はないというか・・・

僕の方こそ、崎君のアメリカンな行動が理解できず、困惑しているというのに。




「どういう関係って・・・その後、ギイとの関係で何か変化はないのか?」




「変化?・・・・・というか、僕もやっと崎君の日本人離れした行動にも慣れて来たところだよ。

 赤池君は、崎君とルームメイトでカルチャーショックとかなかったのかい?

やっぱ、育った環境が違うと、理解しにくいと事か多くて大変だよね。

ちょっと行動とか日本人離れしてて恥ずかしいというか・・。」




「・・・って葉山、お前、・・まさかヤツが僕にも、お前にしてる様な態度をしていたと思っているのか?」




「え?違うの?」


「----------- !」





僕がやっと解明した崎君の意味不明な行動の理由を口にしただけなのに。

思わずそう言った僕を見下ろす赤池君の顔は、周囲を一瞬で凍らせてしまうほど、冷たく静かに怒り心頭している形相だった・・・。

・・・・・・・・怖い(泣)














託生side



いつものように、崎君の声で目が覚める。

朝の光が部屋に満ちて眩しい事はわかるけど、意識はなかなか夢の中から現実世界に戻ってこない。
意識と身体がしばらく一致せずぼんやりしたままの僕にいらつくことなく、

むしろ、こちらがドキッとするような甘い微笑を湛えて忍耐強く僕の覚醒を待ってくれる。
そんな崎君にドギマギしながら、自分なりに頑張って着替えて準備を整えることができた。

もう少し食堂に向かうのが遅くなってしまうと、朝食のピーク時になってしまうだろう。

学生達がごった返す中で食事をするのは僕としても避けたい。



崎君の少し後ろを歩きながら、今朝も机の上に置かれていたメモの存在を思い出し溜息を付く。
メモが置かれ始めて1週間は経つだろうか・・・もう日常の挨拶と化して来た様な気がする。
既に、ギイから貰ったラブレターやらラブメモは、引出にしっかりとその存在を主張しているほどだし。

それに最近では、人がいなくなった隙を見ては、「『好きだ』の、『愛してる』だのを囁く始末。
去年までの僕にはまったく無縁というか、想像がかなかったこの状況。
そう行った事にまったく慣れてない僕は、囁かれる度にあたふたしてしまうが・・・。

そんな僕を見て、満足そうに微笑む崎君を見る度に、単に僕の反応を楽しんでいるだけじゃないのかと勘繰ってしまう。


崎君が確保してくれた席に座り、目の前に置かれる朝食。

それを食べながら起ききっていない頭で、何となく崎君の行動の真意を考えていると、
そんな僕を知ってか知らずか、既に朝食を食べ終えた崎君が、面白そうにこちらの方を眺めながらお茶を飲んでいる。
ここは、学食で崎君の前にはきれいになった学食のトレーが置かれていて、飲んでいるんとは学食に備付のドリンクサーバーで入れてきたお茶で・・。
でも、崎君が扱っているというだけで全てが一級品に見えてしまうから不思議だ。
そんな人が僕を好きなんて・・・
疑いたくなるのもしょうがないと思う。
そう思いながら小さく溜息を付くと、崎君が心配そうに僕の顔を覗き込んでくる。
だから、その美貌が心臓に悪いんだって!

何となくこの状況を自分なりに消化しようとした僕は、
崎君は育った環境が違うし、きっとこの日本人離れした振る舞いは、彼にとって普通なんだろうと結論付けた。

たぶん去年のルームメイトにも、こういう態度だったのかも知れない・・・。


いや、きっとそうだ!!




★謝罪★


下書き読み返していたら、UPされていない部分がありましてあせる

前後しちゃいますが、UPしちゃいます。

混乱させてごめんなさい。

12のギイが章三と話した後、305室に帰って来たあたりの話です(*v.v)。







章三との会話で自分を取り戻し、託生が待っているだろう305室のドアを開ける。



「託生?」


返って来ない返事に室内を見渡すと、ベッドの上に人の影を見つけた。

布団もかけずに心地良さそうな寝息を立てているその手には、濡れたバスタオルが握られている。

シャワー後にベッドでゴロゴロしている間に寝入ってしまったというところだろう。

まだ、水気を含んでいる髪の毛に手を伸ばす。


「まだまだ、夜は冷えるんだぞ

 こんな濡れた頭のままだと風邪ひくだろ。」


つややかな髪の毛を指に巻きつかせて遊ばせながら、

あどけない笑顔で夢の住人になっている想い人に囁く。

なかなか思う通りにいかない状況に焦燥感にかられるが、焦りから来る行動にいい結果はついてこない。

焦りは禁物だ、そう自分に言い聞かせる。

既に恋人気分だった俺は、託生の『夢の中の事だと思ってた』発言には、正直、奈落の底へ突き落とされたかの様な感覚に陥ったけど。

でも、あの時あの瞬間、託生からもらった「好きだよ」の一言。

夢だと思ってたかも知れないけど、託生が口にしたあの言葉は紛れもない真実だ。

「やっとたどり着いたと思ったら、もうひと踏ん張りってところか・・・

 なかなかお前への道のりは遠いなあ。」

幼きあの日の出会いから、どうしても会いたくてお前を見つけ出し、

追い求めて日本までやって来て、出会えて同じ時を過ごし、やっと告白できたんだ。

お前だって、夢の中だと思ってたとは言え、ちゃんと返事をくれたじゃないか。

あの時から俺は現実に託生を求め、託生は夢の中から現実に戻ってきていないだけなんだ。

ならば、現実の世界でお互いを想い合えるよう引き出してやればいい。

ふと思いついた俺は自分の机に向かいメモ用紙を取り出して書き記す。

溢れんばかりの想いと可能性を信じて。

「これで、絶対夢の中の出来事なんて言わせないんだからな。」

幻を愛したわけじゃない、現実にタクミはここにいて、触れられる。

確実に俺達の距離は近づいているんだ。




俺は決意を新たに、超鈍感な想い人のネクタイにそのメモをクリップで留めた。