このお話は……以外略。
実在する人物・団体等とは……以外略。
みんなもう分かってるよね?
公のところにはナイナイシーでお願いします☆
興味ない人は、お互いの精神衛生上考慮してスルーして下さい。
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帰ったら一緒に食事しようって約束してたから、よろしくお願いしますね(^▽^)
帰国の連絡と共に後輩から何故だか幹事役を任された。
確かに二人の繋ぎ役は自分だから取り持って当然なんだけど、主導権があっちっぽいのが気になる。
それでもまあ、会える機会が増えれば嬉しい人たちだから。
年末の忙しい時期にも関わらず、雄輔は出世した後輩と可愛い弟分のために食事会の場をセッティングしてあげた。
野球関連で顔見知りのアナウンサーと、混ざってみたいと言ってくれた大河俳優も加えて。
よもやその数日前に財布を紛失する、なんて事態に陥るとは思ってもみなかったが、当の食事会のときまでには取り返したので、それも良しとしよう。
もう直樹と一緒に飯喰ったって書くのもOKだよな、と、ぼんやり考えながらその日を迎えた雄輔だった。
集めてみると統一性のない食事会のメンバーだったが、みんなすぐに打ち解けて楽しそうにしてる。
特に直樹のはしゃぎっぷりは、可愛いくらいだった。
初対面の俳優やら、羨望の眼差しで見てる選手やらが居て、とにかく浮かれてる。
だからこそ、呼んだ甲斐があったというものなんだけど。
「ノック、テンション上がり過ぎ」
「だってマツさんも上重くんも久しぶりだし、妻夫木さんに関しては初対面だし」
「まあ、楽しいんなら良いけどね」
「雄ちゃんが企画してくれたんだもん、楽しいに決まってるじゃん」
ニコニコと溶けるような笑顔が止まらない直樹を見てると、何故だかひどく安心できる。
前に戻れたようで、何かが肩からおろせたようで。
救われた気分と表現するとオーバーだけど、それに近い何かを感じていた。
楽しそうに笑ってる。
クシャクシャに崩れた笑顔。
懐かしくて、愛しくて、でも・・・。
なんでオレだけ『ちゃん』呼び???
ふとそんなことに気が付いてしまった。(←今更かい)
この場の最年長は雄輔である。なのに直樹は、他のメンバーは『さん』付けなのに、自分にだけは『ちゃん』付けで呼んでいるのだ。
それだけ気心知れてると言えばそうなのだけど、昔は『上地さん』なんて畏まった呼び方で敬語使って話してくれたのになぁ。
俺ってノックの中で尊敬とか無関係な存在なわけ?とちょっと捻くれそうになった時だった。
「ノックって、先輩のことは『雄ちゃん』って可愛い呼び方すんだね♪」
松坂の思いもよらない一言に、雄輔は飲みかけていた物を思い切り吹き出しそうになった。
さすがメジャーリーガー、昔の女房役の心中なんて御見通しである。
「え?変ですか?」
「いやぁ、上を立てる体育会系なのに珍しいなって思っただけ」
兄貴風吹かした松坂の笑顔が、雄輔には妙に意味深に見えてしまった。
そんな松坂の裏の顔などつゆ知らず、直樹はちょっと弟キャラの入った可愛い顔で必死に答える。
「えーとー、俺にノックってあだ名を付けてくれたのが、雄ちゃんなんですよ。
それから周りとかファンの子たちから『ノック』て呼ばれるようになって。
だから俺もまだ誰も呼んだことのない呼び方で雄ちゃんのことを呼びたいなぁって思ったんです(^-^)」
「へ~~、そんないきさつがあったんだぁ」
感心したような声をあげながら、ちらっと雄輔に視線を送る。
だ、そうですよ、先輩( ̄ー ̄)ニヤリ、とこっそり言われてるようだった。
たぶん、それは専売特許。
世界中で一番最初に付けたお互いの呼び名。
たとえどんなにその愛称が浸透しても、一番であったのは確かだから。
あなたの一番最初になれたのは、確かな事実だから。
撃沈、と顔を臥せっていると、その直樹が心配そうに覗き込んでくる。
悪いけど少しそっとしといて~~、って思ったのだけど。
「ゆうちゃんは明日早いんでしょ?そろそろお水もらいな♪」
まるで母親みたいに穏やかに言われてしまったら、『はいっ(^▽^)/』と素直にお返事するしかない。
つまんないこと嫉妬してごめんなさいと、心の中で謝りながら・・・。
店員にチェイサー(お水)を頼んで、はい、と雄輔に渡してあげる。
そんな世話好きな直樹と諦めたように直樹に甘える雄輔を眺めながら、相変わらずいいコンビだ、とかつての後輩は笑いをかみ殺していたのであった。
終わり。
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年の初めだし、軽めにね。
他の関係者は『ノク』と呼ぶが、雄ちゃんから派生して知り合いになったマツさんは『ノック』と呼ぶ。
そこらへんもなんか嬉しかったり( ´艸`)
本当は雄ちゃんの世話を嬉々として焼いているノックも見たかったんだけどな。
そんだけ。(全然そんなシーン書けてないけど爆!)