☆本気にするなよ!(。+・`ω・´)キラーン
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それはちょこんと椅子におさまり、用意されていたお菓子をアムアムと食していた。
食べ終わった後、じっぃと手を眺めている。
どうやら手の汚れが気になったらしく、テーブルの向こう側に置いてあるティッシュに必死に手を伸ばした。
バランス悪い体制でどうにかティッシュを引き寄せ、ごしごしと手の汚れをふき取る。
それから、大きな目をきょときょとさせて何かを探し始めたので、もしかしてコレかな?と向井 慧がごみ箱を差し出すと予想が当たったらしく、彼は使い終わったちり紙をぽいと捨てた。
「あじがとござます」
「いえ、どういたしまして・・・」
ちっちゃく頭を下げる幼子を凝視しながら、うそだろー?という思いが頭を駆け回る。
目の前のちっさなお子様。
うわさには聞いていたが、初めて見た。
これが崎本の幼児化した姿だというのだろうか?
「面影があるって言えばあるんだけど・・・」
それにしても、自分と楽屋が同室のときにやめて欲しい。
こうゆうのの処理は剛士が専任だと思っていたのに。
混乱して固まっていると、崎本が困ったようなしかめ面で見つめてくる。
地面につかない足をプラプラさせて、なにか言いたそうだ。
どうしたもんかな~~~。
「えっと、どうしたの?」
「・・・おりえらい」
んん?と聞き取りにくい言葉を反芻してやっとわかったのが、椅子から降りれなくて困っているということだった。
確かに子供が一人で上り下りするにはちょっと高さがある。
向井は苦笑しながら崎本を床に下してあげた。
なのに、まだ崎本が不満そうな顔で見上げてる。
解釈を間違えたのか?と困り果てるところにさらに爆弾発言が振ってきた。
「だっこ」
?( ゚ ゚)( ゚-゚)( ゚ロ゚)(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚
「はい~~~~??」
「だっこぉ!」
と小さな手を差し出しておねだりされたら、さすがに無碍にするわけにもいかず。
恐る恐るミニマムな崎本を抱き上げてみた。
ペトと懐いてきてくれるのは良いのだが、この後をどう対処していいかわからない。
そうだ、同じ楽屋のサタアンの三人が歌打ち合わせでスタジオに行ってるはずだ。
彼らなら小さな崎本の扱いも分かるだろう。
そう思って崎本を抱えたまま、廊下へ出ようとした瞬間。
「あ~れ~、またひろみがちっさくなってるぅ?」
見ていたようなタイミングで親太郎を筆頭にサタアンの三人が戻って来た。
「親太郎くん、ちょうど良かった!これ、どうしたら元に戻るの??」
「んん~~、どうにもなんないよ?疲れてる時に省エネ効果でちっさくなるんだから」
「今はやりのエコだね」
いや、森くん、それはエコと違うのでは?と突っ込みたくても突っ込めない向井の背中を、冷たいものが流れ落ちて行った。
「なんか日曜の公園とかにこうゆうお父さんいるよね?」
「子供の世話を押し付けられたお父さん」
「子供の扱いがぎこちないお父さんな、いるいる
」
そう思ってるんなら変わってくれ。
ここでは新人扱いな向井は、なかなか声に出して抗議できなかった。
と、そこへ。
「お邪魔するよ~、お、やっぱり崎本も小さくなってたか☆」
「神原さ~~ん
」
ヘキサメンバーの中では珍しく常識人な向井は、やっと話が通じる人に出会えて泣きそうである。
「驚かせて悪かったな。向こうで雄輔も小さくなってたから、畳部屋を一つ用意させたよ。
つるのもそっちに居るから、預けておいで」
「そりゃもう、すぐにでも!!」
これでやっと落着ける、と安心した向井だったが。
小さな崎本が、彼のシャツをギュッと力任せにつかんでいたことに気が付いてなかった。
「失礼しま~~す」
抱っこしてる崎本を落とさないよう気を付けながら、楽屋のドアを開けた。
中にはタオルケットをかけて寝息を立てる子供と、暖かい視線で見守っている剛士がいる。
つまり、あそこで寝こけているのが雄輔、というわけか。
「どう?驚いた?」
「話には聞いてたんですけど、目の前で見るとさすがに・・・(^^;」
苦笑しながら崎本を畳の部屋に放してあげる。
キョン、とした大きな目でしばらく向井を見上げていたが、くるっと向き直って雄輔の方へ行ってしまった。
普段からは想像もできないような可愛らしい寝息をたてて、ちっさい雄輔が眠っている。
思わず触りたくなるような弾力ある頬が、ときおりフニフニと動いていた。
そんな雄輔のことをしばらくじっと見ていた崎本だったのだが。
何を思ったのか、雄輔のむき出しの足首にガブっと噛み付いたのだ。
微笑ましい気分で見守っていた大人たちは、一瞬何が起こったのか理解できなかった。
が、事態はそこで収まらない。
「なにすんだよぉっ!」
急に襲われた痛みへの条件反射か、雄輔がもう片方の足で崎本の顔面を蹴りつけてしまったのだ。
寝ぼけて何が起こったか分かってなかっただけに、容赦ない攻撃に出てしまったのだろう。
とたんに火がついたように崎本も泣き始める。
「ちょっ、崎本くん、顔!!」
とっさに向井は泣きじゃくる崎本を抱き上げて、顔に怪我や痣がないか確認した。
顔が命の俳優に痕なんか残ったら大問題だ。
「雄輔、何すんの!」
「なんで!?オレもめっちゃ痛かったんだもん!!」
「そうかもしんないけど、顔は絶対にダメでしょ!」
「あっちが先にしてきたんじゃん!!つーさんのバカ!」
雄輔にバカって言われた!( ̄□ ̄;)ツルノサン、ダイショック!
「つるのさん、崎本くんは驚いただけで顔のほうは大丈夫みたいですよ」
「え?そう、なら良かったんだけど・・・」
ふて腐れて壁を向いたままヒスを起こす雄輔。
ビービー泣きながら、それでも向井から離れようとしない崎本。
崎本の(というより子供の)扱いがわからずに困惑しっぱなしの向井。
こりゃ、もう・・・。
「助けて、なおちゃん・・・・」
剛士さんは携帯をパチコン☆と開いたのだった。
つづく
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いや、最後まで書いたら一回で更新するには長すぎたので、分けました。
続きは・・・いつにしましょうか?( ´艸`)ウププ
あまり期待してもらえるような内容じゃないけどね~~。
ほじゃ、後程