今回の内容は、現在の私の寛解の状態と摂食障害になったきっかけ、そして活動内容等を書いていきます。
所謂“自己紹介”ですね!
※寛解:病気の症状が一時的に軽くなったり、消えたりした状態のこと。 そのまま症状が消えた状態が続いて完治となる場合もありますが、再発する可能性もあります。
私がこのタイミングで改めて自己紹介を書こうと思った理由は2つです。
ひとつは初めてこのブログで自己紹介を書いた3年前と比較して、できるようになったことや変化したことが多くなった実感が得られたから。
そしてもうひとつは、以前に比べて圧倒的にブログやTwitterを見てくださる方や応援してくださる方が増えたからです。
皆様の存在がいつも励みになっています。本当にありがとうございます!
去年は主催した交流会や参加した各ボランティアやビジネス交流イベントで出会った方々、バルーンのお仕事に同じピアサポートをする方との交流、またインスタ・TwitterのDMでご相談をいただいた方……などなど
自分としてもダイレクトに新しい出会いが沢山あったという実感が得られました。
その中ではもちろん摂食障害ではない方もいらっしゃるのですが、
そのような方々が強く関心をもって私のブログやSNSを見てくださっているからこそ、直接お会いした際にたびたび食事に関してお気遣いいただく場面がありました。
いまは3年前に比べて自分ルールはだいぶ緩くなってきているので、お気遣いいただいたことはだいたい問題ないことばかりだったのですが、
食の課題に関してはジワジワ変化しているのもあって、なかなか自分で「これ、できるようになってる!!」とはっきりと自覚する事が難しく……
お気遣いいただくたびに「きっと何ができて何ができないのか、事前にわかる状態の方が接しやすいだろうな」とも感じたので、
自分ルールの変化に沢山気づくことができたこのタイミングで、改めてプロフィールを更新しようと思います!
寛解した私が「食事でできるようになったことが増えた」というのは、
裏を返せば「寛解」してもまだまだ食事を完全に“ふつうに”食べられる状況だとは言いきれない場合もある、ということになります。
それでも食べ物ばかりではない充実した毎日は過ごせるし、食事以外にもいろんなことを楽しむことができている。
ということは、やはり摂食障害というのはグラデーションであって、完璧に摂食障害をなかったことにするというよりは、
自分がより朗らかな気持ちで過ごせる地点を目指すのが“克服”に近づくためのポイントとも言えるかもしれません。
正直、私自身もたった3年でここまで食事においてできるようになるとは期待していませんでした。
でも、いつの間にかできなかったことができるようになっていたし、振り回されていたものを手放していた。
これは、摂食障害に苦しんでいた時から回復していった時の感覚と似ています。
当時もまさか私が高校3年間のうちに寛解状態までになるなんて思ってもいなかったし、グラデーションのようにだんだん摂食障害の色が薄くなっていって、“いつの間にか”摂食障害ばかりの毎日から抜け出せていました。
世の中何が起こるか予測不可能とはよく聞きますが、本当にそう思えているというのは本当にありがたいことですね。
【基本情報】
〇名前:あおい
〇拠点:関東(千葉県在住)
〇職業:大学生(4年制大学の3年生/4月から4年生、栄養学科)
➤ 管理栄養士を目指して勉強中
〇病歴:発症は高校1年生のころ、通院開始から約2年で寛解状態に
(拒食症、非嘔吐過食 経験者)
精神科(閉鎖病棟)での入院経験あり
〇活動内容
ブログ(摂食障害闘病記)、摂食障害交流会の主催、オンライン談話室、DM等の個別相談、摂食障害経験者としての講演、バルーンアート(一般向けから福祉系のお仕事まで) 等
ざっくりとしたプロフィールは上に書いた通りです。
後に詳しく書くつもりですが、私は思春期にはじめたダイエットがきっかけとなり摂食障害になりました。
“摂食障害”までに発展してしまったのには様々な要素があるものの、ダイエットにより拍車をかけたのは世の中に散乱している健康情報が要因の一つだと考えています。
そのため、私のように間違った情報や概念で食に悩まされる人を減らすためにも、まずは自分が化学的・臨床的に証明された正しい食や人間の身体の知識を身につけなければと今の大学に進学しました。
また、大学入学のタイミングでコロナ渦となり、オンラインで何かできないかと考えたことがきっかけで、
現在摂食障害に苦しむ当事者・支援者に向けた情報発信をこのアメーバブログにてスタートしました。
このブログでは主に、摂食障害に悩まされた当時直接言えなかった支援者(家族や医療従事者など)に対しての気持ちや、
当時苦しめられていた事と私なりにやっていた対策と結果・当時知っていたら楽だっただろうなという情報についてなどを“私の考え”として記載しています。
ありがたいことに、この3年間でこのようなブログの記事を読んでくださる方が多くなり、
続けてスタートしたオンライン談話室やDM相談等でも、少しずつご連絡をいただく機会が増えて参りました。
また、様々な人のご縁からつながることができた摂食障害協会のイベントや講演・その他外部からのボランティア等で出会った方々のなかには自分の発信する情報に関心をもって下さる方もいらっしゃいました。
自分だけの力では届かずにいた当事者・当事者家族の方々に加え、医療従事者やもともと摂食障害が身近に感じていなかった方々にも関心を持っていただけているという実感を得られるのは、私としても非常に嬉しい事です。
改めて、いつも私が発信する情報をご活用くださる皆さま、見守り応援してくださる皆さま、本当にありがとうございます。
おかげさまで対面でのイベントが打ちやすくなった今日では、『Tea Time~摂食障害交流会~』という対面での交流会イベントを開催し、過去2回とも定員を満たした状態で迎えることができました。
開催しても人が来なければ企画自体が成り立ちませんから、こうして日々の情報に関心をもって下さる方々や実際に足を運んでくださる方々には本当に感謝しかありません。
この交流会については、今年はふた月に1回のペースで試行を繰り返しながら継続して開催していく予定ですので、ぜひご都合の合う方はぜひご参加ください!
とはいえ、過去2回とも当事者のみのご参加で、当事者家族や医療従事者などの支援者に届ける力がまだまだ足りないなと感じているのも現状です。
しかも、当事者同士で話していることはどれも支援者の方に聞いていただきたいと思うことばかり。
私が摂食障害に関する活動を始めた目的は
現在摂食障害に苦しむ方々が、私や母が経験したような右も左もわからずただ不安だけが積る毎日から抜け出すためのお手伝いをするということと、
『当事者と支援者のすれ違い』つまり、両者とも治療に積極的なのに、思いもよらず生じてしまっている“すき間”を埋めるきっかけになるためです。
私自身、摂食障害の克服において一人では全く立ち向かうことができないことを痛感してきました。
そのため、本人が自分の中の課題に向き合うことと並行して、各方面から支えてくださる支援者の理解をより深めていく事や、当事者との間にある課題について正面から向き合っていただくことが必要不可欠になるのではないかと私は考えています。
摂食障害と闘う・克服するということは、当事者・支援者共に苦しくて、お金も時間もエネルギーもたくさん必要になることです。
だからこそ、今の私には何ができるのかを常に考え、見極め、必要な情報やきっかけを正しく提供できるよう、これからも邁進していきたいと思います。
【摂食障害になったきっかけ】
前のセクションでも少し触れましたが、私が摂食障害になったきっかけは高校に上がるタイミングに始めたダイエットです。
小学校のころから自己肯定感が低い傾向にあり、引っ込み思案でいつも教室の隅っこにいるような性格だった私。
ちょうどそのころから身体醜形障害の節が現れ始め、小学校高学年から中学校の間は運動するとき以外は常にマスクを装着。親に言ったら悲しまれそうなのでとても口に出せませんでしたが「大きくなってバイトできるようになったら、お金をためて整形するんだ!」とひそかに意気込んでいました。
幼稚園や小学校低学年の頃はどちらかというとフリフリとしたガーリーなものが好きで、かわいいものを身に着けるのも踊って歌うのも大好きな、明るく友達も比較的たくさんいる子だったという記憶があるので、
おそらく小学校の途中で受けたいじめがトラウマになっているのかもしれないと自分では分析しています。
思い当たる節があってもなかなか考えを改められないというのは恐ろしく厄介ですね……。
とはいえ、中学の頃は『かわいい』ではなく『“一軍”に属する』ことが正義の世界だったので
この時点ではあまり体型には固執することなく、所謂“一軍”女子がたくさんいるバスケ部に所属したり、“一軍”集団のイメージがある運動会の応援団に所属したり、“一軍”メンバーと一緒に駅伝に参加したりと、とにかく環境から無理やり自分を“人の輪に入らせる”ということに一生懸命になりました。
※“一軍”というようなヒエラルキー文化はあまり好きではないのですが、便宜上、当時私が強く憧れ執着していた対象として“一軍”という表現を使わせていただきます。いまの私は、実際の人間関係の中にそのようなヒエラルキーなんてものは無く、ただ自己を維持するための個人の偶像に過ぎないと考えています。
先ほども言ったように、当時の私は自分が絶対に『かわいい担当』では無いと感じていたので、
運動において誰よりも努力して部活動や駅伝で活躍することで“一軍”の子たちと関わる機会を増やし、学校の中で生き残る方法を選びました。
(『学校で生き残る』という思考になったのも、イジメでこびり付いた概念なのかもしれないですね……)
そのため、当時一部で広がっていたあだ名は『イケメンゴリラ』(-_-;)
周囲には可愛らしい女の子の友達が沢山いたので、「私がこの子たちを守る!」というようなキャラと、ボーイッシュな格好と振る舞い、ファッションにも無頓着な状態で日々を過ごしていました。
とはいえ、やはり心のどこかではオシャレを楽しんだり、女の子らしく振舞ったり、女の子扱いしてもらいたいという願望や憧れはあったのだと思います。
運動部だった反動で受験太りが顕著に出てしまっていたのもあり、
高校に上がるタイミングで所謂“高校デビュー”をしようと、進学が決まったと同時にダイエットをスタートしました。
中学で“一軍”に属するために運動を頑張った時もそうですが、過去にあった様々な場面からしても、
私は欲しいものを手に入れるためであれば、苦しいことも辛いことも全力でエネルギーを注げるタイプなのだと認識しています。
そのため、このダイエットに関しても「痩せるためなら」とかなり極端なダイエットを実行したり、
空き時間にはインターネットにある健康情報について調べまくったりして、高校入学までになんとか痩せようと全力を尽くしました。
ときには給食を一口も食べていないことに気づいた担任に注意され、しまいには家に電話までされてしまったこともあったのですが、周りに何を言われようと私の中で高校デビューをすることが当時もっとも重要なことだったので、無理なダイエットをしている私を止めようとする人は私の中ですべて「ダイエットを邪魔しにくる人」判定となって、全く聞く耳をもてませんでした。
結果としては入学のタイミングではあまり体重の変化が見られなかったのですが、だからこそ実際に高校に上がって周りに“可愛いクラスメイトがたくさんいる”と認識したときの焦りはかなり強かったです。
冒頭でもお話した通り、摂食障害は発症も回復もグラデーションだと考えています。
ですので「いつから摂食障害だったのか」というとはっきりお答えするのは難しい部分があるのですが、
体重だけで判断するとすれば、高校に入ってから約半年で20kg近くの減量をしていたので、この時期が最も体重の低下が著しかったと言えます。
病院の受診を考えたのも体重が一気に減り始めた割と序盤の方で、
家族で外食をした際に自分ルールに沿わないからと頑なに食事を口にしなかった事がきっかけでした。
もちろん当時の私に病識は無かったのですが、そのときは「じゃあ実際に病院で確かめてどっちが正しいかきめようや!!!」と喧嘩の勢いで受診をするという流れで摂食障害の診断を受けることになりました。
【いまの私】
現在の私は基本的に生活に支障が出るほどの症状は無く、通院も薬の処方も全くないため、『寛解状態』としています。
食べられないものと言えば、そもそも苦手な食べ物である「パクチー」と「コーラやエナジードリンク等の加工飲料」だけで、摂食障害から寛解した今では基本的になんでも食べられる雑食タイプの人間に戻ってきています。
ちなみに、私の大好物はインドカレーとサバの塩焼きとアナゴのお寿司です。
イチゴやチョコなどの甘いもの、かき氷、ほうじ茶・抹茶系の和スイーツも大好きです!
コーヒーは一時期カフェイン中毒になったくらいによく飲みます……(;´∀`)
ただ、寛解状態でも食事において完全に摂食障害の影が消えたわけではなく、
未だに抵抗のある部分や食事に関しての精神的なストレスに悩まされることもあります。
さきほど挙げた大好物も、以前に比べて抵抗はなくなっているとはいえ、いまだに摂食障害になる以前のようなノリで口にすることはできていません。
そこで『寛解状態』の私が現在食事において今でも悩まされる場面を3つに分けて具体的に挙げていきたいと思います。
長くなるので次回へ続きます!→
・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。
【バルーンアート】
バルーンのお姉さん🎈
閉鎖病棟入院経験とエンタメに力をもらった経験から、プロに師事し、子供から大人まで幅広い年齢を対象にしたバルーンパフォーマンス活動を始めました!
今までの活動
- 子供病院・リハビリテーションセンターに入院する子供たちへのバルーンギフト
- 結婚祝いのバルーンギフト
- こども食堂夏祭りのバルーングリーティング
- 祝賀パーティーの余興バルーンショー
入院生活を日々頑張っている方・誰かに応援の気持ちを届けたい方はぜひお声がけいただけると嬉しいです!
また、施設のイベントやバルーンギフトのご相談も受け付けております!
詳細はDMかメールにてご相談ください☺️
【オンライン対談室】
- 当事者家族の方々
- 友達が摂食障害でどうしたら良いかわからない!という方
- 当事者や当事者かもしれないという方
摂食障害当事者・当事者家族・友人や知人・学校の先生など、摂食障害で悩んでいる方々へ
心の中のモヤモヤや不安を、パーソナルな空間でお話ししてみませんか?
ただ話を聞いてほしい・摂食障害経験者の話を聞きたい・考えを整理したい・気分転換をしたい……などなど
話す内容は自由です!お気軽にご活用ください!
- 時間:30分~1時間
- 日時:日時は要相談。深夜帯も可能です。
※希望日の3日前までにはご予約ください。
- ZOOMを使ったオンライン対談
- 申し込み方法:Googleフォーム (お申し込みはこちら)
こちらは無料となっておりますが、実施後は簡単なアンケート(Googleフォームでご感想・ご意見など)のご協力をお願いしています。
【Tea Time ~摂食障害交流会~】
ふた月に1度、摂食障害当事者・当事者家族・関係者・摂食障害を知りたいという方などで集まって、情報交換や意見交換・仲間づくりをする場所として開催しています。
開催の際にはブログ・Twitter・Instagram等で告知しますので、お時間・日程スケジュールの合う方はぜひお気軽にご参加ください。
※毎回専用のフォームにて参加申し込みを行っていただきます
※会場費としておひとり1000~2000円を頂戴しております(現金/PayPay支払いのみ)
⏬第1回『Tea Time 〜摂食障害交流会〜』では一部配信も行いましたのでぜひご覧ください。
https://youtu.be/ctHjUTBGE64
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@Aoi311_Graduate
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