~生田side


(おはよー。)


あ!まいやん来た!!


(まいやん!!おはよ!)

 

まいやんに近づくとなんかしんどそうだった。


(あれ?なんか顔赤いよ?大丈夫?)


(え?今日暑いからかなぁ。大丈夫だよ。)


あっ、これ嘘だ。まいやん体調悪いんだ。

もう何年も一緒にいるんだ。流石にわかるよ。


まいやんは人のことを凄い気遣って、悩み聞いてくれたり、落ち込んでる時もスッと隣に座って話聞いてくれて励ましてくれる。


他人のことを1番に考えるまいやんだから、自分が体調悪いときも悩んでる時もみんなに言ったら迷惑だと思って我慢して無理してる。


だから、そんなまいやんが時々心配になる。


私まいやんより年下で頼りないかもだけど、もうちょっと頼って欲しいなぁ。体調悪いときぐらい言ってほしい。


(確かに、今日暑いよねー。真夏日だって。倒れちゃうよ笑 まいやん無理しないでねー。)


そう、真夏日なんだよ今日。体調悪いのにライブなんて、、今すぐ休めって言いたい。

でも今問い詰めてもきっと大丈夫って言うんだろうな。だから気づいてないふりして、一応無理しないでねって言っておく。


(うん。ありがとね。)


スタッフ(バス到着しましたー。)


(はーい!!)


今日はまいやんのことちゃんと見てないと。誰かが止めないと倒れるまでやっちゃいそう。

今のところ気づいてるの私だけみたいだし。


(まいやん!隣の席座っていい?)


(いいよー。)


(あー!まちゅ今日は私の座るって約束したじゃん!!)


(そーやったっけ?)


(そーだよ!忘れたの?ほら早く!出発しちゃうよ!)


(わかったってー。まいやん帰り座ろーね!)


(うん!)


本当は約束なんてしてない。

まちゅには悪いけどちょっとでもまいやんを休ませてあげたい。

それとまちゅにまいやんのこと話そう。私だけじゃどうしていいかわかんないし。


ブロロロロ、、

バスが出発した。


(ねぇまちゅ。)


(なに?)


(あのさ、私の勘違いかもしれないんだけど、、)


(どうしたん?)


(まいやんさ、今日体調悪いんだと思うんだよね。さっきおはよって言った時なんかしんどそうだった。本人は大丈夫って言ってるんだけど。)


(え!全然気づかんかった、、でも確かに今日のまいやんいつもとなんか違うかも。バスまだ出発したばかりなのにもう寝ちゃってるし。)


(やっぱり強めに聞いたほうがよかったかなぁ。これでライブ中になんかあったらどうしよう。)


(大丈夫。まいやんに体調悪いの?って聞いてもほんとのこと話してくれへんもんな。うちはなるべくまいやんの側にいるようにするから。あと玲香にこの事伝えておかないと。)


(うん。そうだね。私もまいやんのこと注意して見とく。)


まいやん、心配だよ。

このまま何もなく終わればいいけど。