■はじめに
さて今回は、
メンバー紹介記事に続く特別編第2章。
雀荘おのだにおけるレベル帯の定義について、
お話をしていこうと思う。
本ブログではよく
初級帯・中級帯・上級帯
などの表現を多用するけれど実際、
一体全体なにが初級者で、上級者なのか
といった具体的な言及はしていなかった。
本稿は、その点を深堀りする記事になる。
前提として、
雀荘おのだにおけるレベル帯の定義は、
ネット麻雀界隈にごまんと生息する雀士たち、
その傾向を基準としているものであって、
仲間内で卓を囲んで勝った負けたの、
いわゆるエンジョイ勢の皆さんは
この定義には入る前の段階と考えてる。
つまり、
技術的レベルを段階的に示すならば、
エンジョイ勢<初級者<中級者<上級者
という順番となることをまず、
理解をしてほしい。
加えて言えば、
世の中に数多存在する麻雀プロ、
その半数以上は中級帯だ。
中級帯になればプロレベル
と解釈することもできるけれど、
実際表現としては
中級帯レベルでもプロになることはできちゃう
って方がニュアンスとしては正しい。
なにせ、中級帯レベルになる為には
センスのあるプレイヤーならば3カ月、
センスなくとも2年もあれば到達できるのだ。
知ってるか、知らないか。
やるか、やらないか。
そこにはこの差しか、ない。
少し話が脱線したが、
要するに、本旨は、
初級者帯はエンジョイ勢という、
仲間内で強い人よりも上位に位置する
というところを認識してほしい。
だからといって、
年間通して卓を囲み100半荘も打てば、
エンジョイ勢~初級者が
中級者~上級者を成績で上回るということは
余程運が良くない限りは難しい。
それほどに大きな差があるんだ。
ちなみに今節、
雀荘おのだで大きくプラスで終えそうな
レギュラーメンバー3人、
るたろ、
NK、
弊社おのだのレベルは
贔屓目なしに見て、
”中の上”~
”上の下”程度
である。
つまり、
ちょっと頭をクリアにして
悔しい気持ちを抑え込んで
弊社おのだのブログの内容を
吸収していただきさえすれば。
中級帯にまで到達さえすれば、
年間通してここに食い込むことも
充分に可能だってことだ。
例え”中の下”だとしてもね。
そして、
この実力というのは、
わかる人間がみれば
1半荘で80%の精度で、
5半荘も見れば、
100%の精度で判別ができる。
それくらいにわかりやすい差が、
そこにはあるんだ。
さて、
それでは各レベル帯の深堀りをはじめたい。
今、自分と相手の実力差は
何が原因で出来ているものなのかを理解するためにも、
是非最後まで読んでいただきたいと思う。
強くなる為に必要なのは、
絶対に過信なんかじゃない。
正しい現状認識だ。
■エンジョイ勢の特徴
はじめに、
大海を知らないエンジョイ勢。
そこに分類されるプレイヤーの傾向を定義する。
このうち、一つでも当てはまれば
初級者以下の帯域だと言って差し支えない。
①基礎的な牌理を理解していない
「全員が25000点持ちの状態のとき、
この牌姿から一番、
聴牌確率が高まる牌を選択しなさい」
ということがまずできない。
これにより例えば、
同じ点数状況で、
全く同じタイプの牌姿がきたとき、
前回はアレを切ったけど
今回はアレを切ったという
意図のない選択のブレ
が起きてしまう。
基本的な正解を理解していない証左。
これをしてしまう数の多寡が、
”エンジョイの下”~
”エンジョイの上”と、
同帯域の実力の振れ幅に直結する。
②押し引きという感覚がない
押し引きの入門、
点数持ってたらオリる、
点数少なかったらゴリ押す
という一見単純なことが、
できない。
できないというか、
そもそもそういう感覚がない。
麻雀というゲームを、
ただただ全員が和了りを目指して
誰が早く聴牌するかの競争だ
というふうに捉えてるフシがある。
これにより、
南3局、ラスでもオリるし、
オーラスでトップでも、
親に向かって飛び込んでいく特徴がある。
③点数計算ができない。
後述するが、
点数計算が出来ても有効活用できない
のは初級者帯によく見かけるもの。
しかしエンジョイ勢はそもそも、
点数計算ができない場合が多い。
これの何が悪いのかというと、
要するに点数計算が出来ないということは
例えばオーラスで
自分が逆転するのに何点必要なのか。
道中で、
あと何局のうち何回、何点を和了れば
着順を上げられるか。
この局で何点の手を作る手組みが必要か。
これを考えるって感覚がないことを示してる。
結果として、
南3局ラス目でも安全牌を残したり、
意図もなくオリたり、
立直のみに突き進む手組をしてしまう。
満貫作ればいいんだな、
ってくらいほんわかした理解ができれば、
エンジョイ勢では上の部類。
④敗因を探さない
エンジョイ勢でい続けるつもりなら、
別に構わない部分ではあるけれど。
基本的に負けの原因を、
「運」をはじめとした、
他責の部分に求める傾向がある。
上手い人はたとえたった一つだとしても
自身のミスに気付くことができるため、
「あのミスが頭から離れない」
といった自己責任論で敗因を語る。
おれ向上心ないから!!
といわれればそれまでだが、
そう捉えるのであれば、
運ゲーとは声高に叫んでほしくないものだ。
運ゲーに見えるのは、
自分が下手くそなだけなのだから。
■初級者の特徴
エンジョイ勢を卒業し、
広いフィールドで実力を試そうと
はばたき始めた。
そんな麻雀フリークの入口がここ、
初級者帯だ。
概ねこの界隈は、
エンジョイ勢の味方相手になら
ほぼ負けないレベルに到達している。
まぁだからこそ、
チャレンジを決意するに至る訳だけれど。
しかし、
そこでコイツは、
タコ負けする。
何故かっていうと、
以下の特徴が原因だ。
一つでも当てはまれば、
初級者帯といって差し支えない。
①牌理どおりにしか進められない
いわゆる、「手なり」。
エンジョイ勢と違い、
「この牌姿から何を切れば最高形か」
の判断はできるようになっており、
同局面同牌姿から毎回同じ牌選択はできる。
が、言い換えれば、
どんな局面でも同じ牌選択しかできない。
これが初級者の大きな特徴の一つである。
立直というリスクを
背負う必要のない点数状況でも
立直のみに直結する入り目を外せない。
タンヤオにできなくなるターツを外せない。
点数が必要な局面でも、
必要な牌を切ってまで
安全牌を残してしまう。
相手から立直が入るまで、
ことごとく自分の和了りに向かって進行し、
立直が入った段階で
オリようorゴリ押ししよう
を判断してしまう。
ただそもそも、
この打牌選択精度にもムラがあり、
よく間違える人は”初の下”、
たまーに間違える人は”初の上”
というように、
同帯域内でレベル差が出る要素となっている。
②押し引きできてる気になってる
点持ってたらオリ、
点なかったらゴリ押し。
これをしてるだけで、
押し引きが出来てると
思い込んでしまっている。
実際、
点持ってたらオリる
という選択にも
配牌オリ・できるだけ捌く・全力捌き
等の方法があり、
1巡目から打牌選択に意図が必要なのだが、
初級者帯は牌理どおり、
”とりあえず”で手を進めてしまう。
これにより、
手が進み切る寸前、
一向聴あたりだったりで
誰かから立直が入ったりして、
安全牌がなく詰むということが
例え潤沢な点数を持っていても発生し、
結果として、
基礎的な押し引きさえ完遂できない。
例え配牌オリであろうがなんだろうが、
基礎的な押し引きが完遂できるなら”初の上”、
これができていないのであれば”初の下”
と同帯域内でのレベル差に直結する要素。
③点数計算ができる”だけ”
初級者帯は、
50符以下の点数計算なら基本的には出来る。
だが、
何のために点数計算が必要か
わかっていない場合が本当に多い。
例を挙げれば、
オーラス。
ライバルが親番でトップ、
自分は9000点差の2位の時。
満貫ツモしか視界に入らない。
もっといえば、
オーラス、
ライバルが親番でトップ目、
自分は7,000点差の2位につけているのに、
満貫しか引き出しがない。
前者は1600-3200、
後者は1300-2600
ツモで逆転なのにだ。
また、同様に、
自身の手を符ハネさせる
という意識も持たない為、
1300-2600逆転条件で
自身手牌に字牌の暗刻があるにも関わらず。
カンチャンに受れば
ツモ1300-2600になる手牌を
両面に受けて1000-2000にしてしまう、
といった事も良く見かける。
要するに、
「点数計算が出来ること」を、
「勝率を上げる引き出し」だと
一切理解できていないのが特徴だ。
満貫ツモで親と12,000点差が詰まるよな~
くらいを理解できていれば”初の下”、
符ハネ考慮はできなくとも、
どんな手でも、和了ったとき、
相手と何点差が詰まるかを
計算する事が自然とできていれば”初の上”だ。
④自信だけはめちゃある
初級者帯は、
もっとも自信過剰になりやすい時期だ。
それもしょうがない話で、
仲間内のエンジョイ卓を卒業し
色々な勉強をして。
牌理も、押し引きも、
そこそこ自分で努力した結果の、
到達点なのだから理解はできる。
実際は全然知識が足りてない状態なのだが、
基礎的な動きが出来る自負がある分、
結局自分がヒキヨワなんだというところに
敗因の分析を帰着させがちだ。
そして、
基礎的な動きが出来るようになっただけ
なのにも関わらず、
あたかもそれが麻雀というゲームの全てだ
と自分勝手に限界を定め、
成長を最も止めやすいのもこのレベル帯である。
ここを超えると、
麻雀は何倍、何万倍にも面白くなっていく。
■中級者の特徴
さて、
では次に中級帯について語りたい。
中級帯の技術が身に付きさえすれば、
根気と時間さえあれば
MJでいう最強位、
雀魂でいう魂天になることができるだろう。
※天鳳は求められる考え方がまた少し別
なのでこの限りじゃない。決して天鳳
の方がレベルが高いとは言っていない
ここからは、
特徴というよりは、
”中級者ができること”
にフォーカスをして話をしていく。
①牌理上の選択は間違えない
これは中級帯の基本といえる。
受入れ枚数誤差範囲の選択違い
はあり得るが、
別視点で牌選択を考えることができるので
大きなミスに繋がることは一切ない。
②場況に応じた打牌選択ができる
自分が点数を持っているとき、
自分がラス目のとき、
何がなんでも和了りたいとき、
何がなんでも振り込めないとき、
できるだけ捌きたいとき。
こういったシチュエーションごとに、
打牌の選択を変えることができる。
といえど、
それぞれのシチュエーションが何回来ても
シチュエーション毎の選択は毎回同じもの。
タンヤオを作るための手組、
立直を打たない手組、
何がなんでも最速聴牌に向かう手組。
これら全てが引き出しに入っている。
要するに、
5,200点を和了ればトップがとれる局面で、
それを満たす為の道筋が常に複数視え、
それに準じた手組が出来るといったような具合だ。
逆説的に、
これが出来なければ中級者とは名乗れない。
登竜門のスキルといえよう。
③手牌を見る時間がほぼない
牌理をまずミスらないので、
自分の手牌を眺めるのは、
牌をツモってきた一瞬のみとなり、
常に場を見る余裕が生まれてくる。
これにより、
手出し・ツモ切りの確認も可能となるが、
まだこの、
手出し・ツモ切りから得られる情報を
上手に活用できないのが中級者の特徴だ。
ただ、
聴牌や一向聴の察知は、
完璧ではないにしろできるようになっている。
④河から得られる情報を使える
おおまかな危険牌予測は
河を見るだけで可能になっており、
またその精度も高い。
間違ってもあてずっぽうの知ったかぶりではなく、
しっかりと根拠に基づいた推測ができる。
手出し・ツモ切りを見ているほど
その精度は高く、
この精度如何が
”中の下”、”中の上”といった
レベル差に直結する。
また、河から得られる情報により
山読みもある程度可能。
しかし言い換えれば、
わかりやすい判断材料しかまだ使えない段階。
ここから、
相手の手牌構成ブロックを読む
という要素ができてくると
上級者の扉に手がかかるフェーズへと移行する。
⑤敗因は全て、”自分”
この帯域の雀士にもなれば、
負けを何かのせいにすることはなくなる。
必ず毎局できることはあったはずで、
その判断が、
もし次同じ局面が来ても
論理的に選べないものであるか検証する。
そして、
それが何度やっても採れない選択ならば、
その半荘はどうしようもなかった、
と負けを消化して次に進める。
ただ、このあたりで、
そんなに麻雀上手くなって
おれどうすんだろう??
というジレンマを抱え始め、
結局プロという道に進むか
井の中の蛙として一生を終えるかの選択を強いられる。
え?
おのだの自分語りだって??
いや間違いない、
概ねそのとおりである。
■上級者の特徴
ここからは、
本当に麻雀の奥深さを知る帯域になる。
個人的には、
”上の上”に位置するプレイヤーは
トップオブトップのプロ帯域でも数名といえ、
この基準の上では、
”上の上”のプレイヤーはある種、
一部特殊な能力といえるようなモノ
を有している雀士に限定する。
多井隆晴の
残枚数全記憶能力や、
佐々木寿人の
あの麻雀で勝ち越す天運。
園田賢の
ズバ抜けた場況読みや、
堀慎吾の瞬間優劣判断。
この帯域の雀士のみのフィールドであるので、
原則上級帯の特徴は
”上の下”~”上の中”レベルのもの
と理解してほしい。
①手牌の情報を使える
中級帯の
河から得られる情報を使える
の上位互換。
手出し・ツモ切りから、
中級者とは別格の情報量を読み取れる。
結果、山読みの精度も
河からの情報よりも
ずっと高まることになる上、
俗にいう「一点止め」のような
待ち牌を絞る精度も段違いに上がる。
弊社おのだは今現在
ここの特訓中というところ。
実際、
”中の上”のプレイヤーと
”上の下”のプレイヤー。
その差はここに集約される。
河からしか情報を得られないのか、
相手の手牌を透かしたうえで
その情報を使えるか、
というところである。
この精度が、
”上の下”・”上の中”・”上の上”
を分ける全てといっても過言ではない。
②飽くなき探求心
もうこの帯域の人間は、
概ね麻雀を職業としているケースが多い。
よって、
人生を麻雀に極振りすることができる。
常に麻雀界の常識を疑い、
新しい勝ち方を模索している。
逆に、
このモチベーションがなければ
上級帯にはいられないだろう。
■おわりに
まーーーね。
せっかく雀荘おのだ、
一生打つ仲間たちができた訳なので。
弊社おのだにも、
今以上に強くなる理由ができて
とても日々感謝しています。
弊社おのだの知り合いの、
サヴェ松田プロ。
その彼が主催する、
ハンドレッドリーグ。
おのだはね、
できればここの皆と一緒に、
出たいんだぁ。
ただ、
どーせやるならね?
勝ちたいので!!
配信されることもあるものなので、
皆がもっと麻雀好きになって、
もっともっと奥深さに気付いて、
中級帯に手がかかったかな、
ってとこで参戦するのがおのだの夢でございます。
さあ、
今日も麻雀を打とう!
昨日の自分より、
一つ成長すると信じて!!
ほいじゃ!
信頼度は!!
青保留です!!!
また次回!






