取水口の見学から「つくばね発電所」に戻り、発電機その他の発電所設備を森田社長の解説をお聞きしながら見学。

 

 つくばね発電所は1912年に地元有力者らが吉野水力電気株式会社を設立、1914年に発電所を建設送電を開始しその後関電に発電事業が移管されたのちも1963年まで稼働していた発電所で、大正時代山間部に電気を送ろうとした地元の熱意と、吉野杉に裏付けされた資金力を感じさせますが、それが50年後の2013年8月 東吉野村小水力利用推進協議会設立で復活、2014年11月 ならコープグループとの共同出資で東吉野水力発電株式会社が立ち上がり2017年7月 発電を開始、発電設備にチェコ製シンク社のクロスフロー水車を導入したことから竣工式にはチェコ共和国大使が臨席され地元では結構大騒ぎに成ったそうです。

 

 最大発電出力82kw、もちろん大正時代の前期つくばね発電所とは違い発送電そのものが目的では無く、「エコでヒューマンな自立できる村づくり」を目指し村の活性化地域振興を第一義的に目的とした事業設立で発電所設備投資のそこここに観光を意識したセンスが感じられ、発電開始から1年半弱 社長森田さんのFBでは私たちで累計の見学者が800人を超えたそうで、東吉野村には発電所以外にも観光資源は多々存在し、吉野林業華やかなりし頃の商家の面影を残した街並みも現存していて大きな可能性を感じます。

 

 

白髭橋を渡り発電所へ。発電所沿いの川は「日裏川」と言う様です。

 

白髭橋名称の由来「白髭神社」と大正時代の前期つくばね発電所の建物前。
 
大正時代の前期つくばね発電所の取水管跡。後方には現在の取水管が見えます。
 
取水管前で森田社長のお話を聞きます。
 
山上に延びる取水管。
 
溶接ではなくリベット止めされた前期つくばね発電所時代の取水管。
コンクリート止めされた基部共々展示されています。
 
ヤマザクラなどが植林された発電所棟前の広場。
 
吉野杉の美林がt山上まで続きます。
 
発電所棟。
 

チェコ・シンク社製のクロスフロー式の水車発電機。
何故チョコ製を採用したかと言うと、要求仕様に有ったのがこの水車で、メンテナンスなどは日本の代理店が行うそうでチェコ製だからと言って何ら差支えは無いそうです。

 
監視制御表示。NETでも確認できるそうです。
 
渇水期ですが水が勢いよく流れてます。
 

前期つくばね発電所の建物。保存活用されてます。

 

今年は紅葉が長く遅く楽しめましたが、さすがに山間部は気温は低い様で終わっていて残念ですね。

 

大小の石がゴロゴロしていて水勢の勢いを感じる川底。

 

つくばね発電所現場事務所に帰って見学の後、質問なども受けながら森田社長から纏め。

 

配布された資料。
地域おこし協力隊のお兄さんからニホンオオカミについて少しお話。