11/5の誕生日…喜味こいしさん(1927-2011)
漫才師です。
実のお兄さんであるの夢路いとしさんと共に漫才コンビ「夢路いとし・喜味こいし」のツッコミ担当として活動していたこいしさんです。
第二次世界大戦の始まる前から兄弟で漫才をしていましたが、戦後、「夢路いとし・喜味こいし」とコンビ名を改めて、「いとこい」として親しまれました。
その後、上方演芸界を代表する「しゃべくり漫才」の第一人者として長く人気を集めて、上方お笑い大賞、上方漫才大賞、文部省芸術祭奨励賞など数多くの表彰歴を誇りました。
芸名を改名する際、「いとし・こいし」と兄弟で考え、「屋号=苗字がいるだろう」ということで、当時の流行歌に「君恋し」という曲があったのになぞらえて「喜味こいし」としたという経緯があるんだそうです。
そういえば、今の漫才界では「ユニット名」が先に出ていて、個人の芸名ってあまり考えていないような…。
落ち着いたその芸風は、多くの後輩芸人達にも取り入れられていて、上岡龍太郎さんはこいしのツッコミを理想とし、明石家さんまさんからの世代は「いとこい先生」と慕って、二人から多くの芸を学ぼうと躍起になっていました。
島田紳助さんはいとし・こいしを研究して、「真似はできない」と判断して若者に特化した「スピード漫才」にたどり着いたということです。
関東の芸人からも多くの尊敬を集めていて、ビートたけしさんは、いとしこいしがたけしさんの番組にゲストで出演した際「いとこい師匠は自分が駆け出しのころから雲の上の人。同じ舞台に上がるのはおこがましい」と発言していて、志村けんさんも「同じネタを何度見ても面白いのはすごい。間とタイミングが真似できない」と言っていました。
僕は現在の漫才よりも、いとし・こいしさんみたいなゆったりとした漫才が好きなのですが、最近はそういう「昔からの『漫才』」というのが減っている(なくなっている)ような気がします。
それも時代の流れというものなのでしょうか……。