食べ物漫画「美味しんぼ」の中に、ビターチョコレートケーキのザッハトルテと共に紹介されていた、アップルパイみたいな洋菓子です。
パイ生地とは違った製法ですが、同じ様な触感がありました。
ザッハトルテなら何回か買いに行って食べたことはあるけれども、アッフェルシュトゥルーデルは秋限定の大量生産ではないお菓子なので、初めて買えて嬉しかったです。
自宅からは自動車で無渋滞で一時間は掛からない距離で、電車でもJR南武線+小田急線と乗り継いで6駅って距離にあるのですけど、目の前に住んで居る訳では無く、普段の行動範囲から少し離れた場所にあり数回しか行った事なかったので、店内に入るのに少し並んだけど、今秋初めて無事に買えて良かったです。
お値段も、しっかりした味に対して350円(税別)って、良心的だしね。
お店も始めて行った時より改築されていて、おしゃれな外観で、店員さんが品性があって優しく、特に売り子の若い女性が本当に品のある女性らしさを醸し出されているので、目と空気の保養的にも(失礼ですが)訪れて気持ちの良い店です。
もちろん、漫画に載った以外のお菓子もとても美味しいしね。
宅地開発されて、元来の野の百合が咲き乱れていた丘(だったのかしら?)とは別の意味で百合(リリ)って地名が合う店になってます。
自分の素とはちょっと相容れないけど、たまにはこう云う味と雰囲気を味わうのも良いからね。
親が食べるかどうかは判らないけど、親の分も買っておきました。
で、先程美味しく戴きました。
りんごの甘さと程良い酸っぱさが相まっていて、ありがちなアップルパイの様な単に貧弱に甘いだけってお菓子じゃなかったです。
生地もパイとは違って、一枚一枚厚みのある生地とバターの積層状態で、りんごのしっかりとした味に耐えられる様にしっかりとした触感と小麦の味がしました。
ちゃんとした洋菓子っていいわ。
これに合うのは、お茶なら紅茶で砂糖なしのストレートなのが合うのだろうね。
醗酵されて自然な甘さがと香りがついた紅茶(ティーバックではない)ならば、砂糖なんて邪魔なだけだもの。
普段紅茶は飲まないけど、缶入りでも砂糖さえ入ってなければ手を出すのになぁ…。
駅から少し離れた店まで歩いて行って、ケーキを買って、新百合ヶ丘駅に帰ってきた後は、駅前にある映画館の上映中の作品と上映時間のチェックだけしました。
新劇場版EVAがまだ上映中だったので、時間さえ近かったら観ようかなと思ったのだけど、生憎夕方は上映が無く、夜7時くらいからの上映しかなく、ケーキも手に持っていたので、ビル内の本屋でお気に入りの絵師さんが挿絵を描いたライトノベル一冊を買って、映画館も併設されたビルを出ました。
ビルから出ると、丁度、昭和音楽大学学園祭告知の女性4人のサックス演奏が始まっていたので、30分くらい立ち聴きしました。
演奏内容は、ジブリもののアニメ音楽、デズニーものの音楽、ドリカムの音楽、アンコールにSMAPの音楽でした。
貰った告知用のパンフレットを見ると、新百合ヶ丘に校舎が厚木から移ってきて一年の学園祭だそうで、新百合ヶ丘周辺の方に認知してもらおうと必死な感じでした。
確かに、厚木の山に近い方にあるよりも(厚木住民の方失礼)、音を出す騒音問題とかで人口が薄い所にあるよりも、閑静な住宅街とそこに住んでいる人を相手にした方が音楽って学校には適しているからね。
ただ、同じ川崎の自分の普段の行動範囲にある溝ノ口には、某フジTVの音楽学園ドラマ(月9)のロケ地にもなった、洗足学園って音楽メインのハイソな学校もあるからね…大学間の競争は大変だよね。
芸術とか、音楽とは、生活に潤いを与えるけど、直接衣食住に関係が薄いから…卒業その後がね…景気の余裕次第だから。
かといって、自分の親みたいに、食べ物を切り詰めて、建物や車ばかりの外に見える見得ばかりに依存して、子供に負荷ばかりかけるような、低俗な猿のような生き方も嫌だけどさ。
民度と生活の安定と、財布と見栄のバランスを図るのって難しいのは判るけどね…。
表面的には文化住宅っぽい生活をしている風に外からは観えるらしいけど、その根にあるのは価値観の狭い農家の村社会だもの…首都圏の政令指定都市ではあるけどさ。
子供の頃に住んでいた家って小さな平屋の一軒家で、汲み取り式便所で、親父は終戦後の頃、多摩川を挟んだ世田谷に肥料化した人糞を脚で運んで売っていたくらいだもの。
基本的な価値観って農家です…元農家が農地を売って、無理して見栄張って背伸びしているんです。
そんな事を考えた秋の街っぽい休日でした。
首都圏に住んでいない方は首都圏に憧れるらしいけど、首都圏にも古い仕来りや古い価値観、狭い社会ってあるんだよ。
日本の情報発信の根元は東京の中心地だけど、そこから直線距離で数10kmも離れたら、そんな華やかではない首都圏生活。