虎の試合がない日は、鳥のお話を(^O^)

今回は「トウゾクカモメ」をご紹介します。

 

トウゾクカモメほど不謹慎な名前を付けられている鳥はほかにいないでしょう。なんてったって、「盗賊」ですから。この名は勿論、彼らが他の鳥から獲物を盗むことから付けられています。しかし、トウゾクカモメの住処は海上近辺。海なんだから盗賊じゃなくて「海賊」なのでは・・・って理屈は今回は言わないことにしましょう(笑)

この、ありがたくない名前を付けられたトウゾクカモメですが、その盗みの技術は人間顔負けです。トウゾクカモメは海上を飛び回り、カモメやアジサシ、ミズナギドリなどを見つけると執拗に追い掛け回し、獲物を奪い取ってしまいます。仮に、標的が獲物を飲み込んでしまったとしても、喉やお腹を集中的に攻撃し、吐き出させてそれを奪ってしまうのです。獲物の横取りならカラスでもやってそうですが、トウゾクカモメの貪欲さにはとてもかないません。トウゾクカモメに目を付けられた鳥は、ただひたすら逃げ回って振り切るしかないのです。

 

ただし、トウゾクカモメも横取りばかりしている訳ではありません。自ら魚を捕らえることも少なくないですし、他の鳥の巣を襲撃し卵や雛を捕食することもあります。南極に棲息するオオトウゾクカモメは、ペンギンの雛を襲う姿がテレビなどでもよく放映され、憎き悪役としてボロクソな言い方をされ随分と酷い扱いをされています。確かに、かわいいペンギンの雛を襲う彼らは残酷に見えるかもしれません。でも、忘れてはいけないのは、彼らにも育てなくてはいけない自分たちの雛がいるのです。厳しいようですが、これも弱肉強食という自然界の掟なんです。

窃盗専門と思いきや、優れたハンターでもあったトウゾクカモメ。人間からは誤解され憎まれ嫌われつつもただひたすらに生きて繁栄を続けている・・・なんだか、ハイエナと思いっきりキャラクターがかぶっているように思えるのは、私だけでしょうか・・・?

 

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〆はトウゾクカモメのイラストで。

見た目はそれほど、悪そうには見えませんね。