きょう8月11日は『山の日』です。
どんな由来があるのか、調べてみました。
去年から新しく加わった祝日です。
「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」という日だそうです。

 当初は8月12日を考えていたようですが、その日が御巣鷹山に日航機が墜落した『茜雲忌』にあたるので、前日にしたそうです。
・・・単にお盆休みを長くするだけかナンテ勘繰りたくなりますが・・・。

 易爺も山が好きで山の想い出はいろいろあります。生まれ育った家の南側には、金比羅山〔こんぴらさん〕と尾根つづきの大麻〔おおさ〕山が大きな溜池の向うにあり、西側を見上げると我拝師山〔がはいしさん〕が目の前に聳え立っている草深い環境のなかで育ちました。
 我拝師山は、弘法大師・空海が幼少のころ自殺を試みた「捨身が嶽〔だけ〕」があります。その崖を見あげる山腹に産土の神社があります。お正月やお祭には早朝から叩き起こされ親父に連れられて御参りしたものです。・・・その御蔭で健脚です。

◆山といえば、ことし3月27日に栃木県那須で高校生の山の合同講習で教師一名と高校生七名が亡くなる雪崩事故がありました。

 小生は一報のニュースを聴いて、すぐ立筮しました。
 三変筮法で風雷益の初爻を得ました。

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 益の卦は上図の真ん中ですが、三陰三陽の卦で、左側の天地否の四爻の陽爻が、初爻に下りた卦が益の卦です。つまり否の上卦の☰の一陽を減らして☴にし、否の下卦の☷坤にその一陽を増やして☳震とする・・・これを彖伝では「益損上益下・・益は上を損して、下を益す」と説明しています。

また「自上下下・・上より下へ下す」つまり、否の卦の九四【四爻の陽爻】を益の卦の初九【初爻の陽爻】まで下〔おろ〕ろした、という意味です。

 これを雪山にあてると、否の卦の二爻から四爻の艮☶は山・崖です、上卦の乾☰積雪です。山の上の積雪ですから、雪庇〔せっぴ〕にあてることができます。その雪庇の一陽が雪崩を起したのです。☰→☴になるので三分の一が崩れ落ちたとみます。

 繋辞下伝にある「耒耨【ライドウ・すきとくわ】の利、もって天下に教うる、蓋〔けだ〕しこれを益〔えき〕に取る」とあるように、益は☳震の耜〔すき〕や耨〔ドウ・くわ〕の柄【=☶】を持って土の中に入れて【=☴巽の入】農耕をするという意味です。ここでは、雪の中をラッセルする訓練の意味に取ります。・・・そのラッセルをしている初爻の震☳の足元に四爻の雪崩が襲ったのです。

 初爻ですから山の麓です。図の左側は、損の初爻に伏している沢山観の卦です。観は艮☶の山を二倍に拡大した卦ですから大艮といいます。観には祭祀の意味があり、互卦に剥尽・剥落の剥などの卦象から、廟【ビョウ・みたまや】や御墓に採ることがあり、病気占などでは凶と判断することがあります。この占いでも、益は大量の雪崩を意味するので凶占になります。

 死者の数は、後天数【=九星の数】から、益の内卦☳を3とし上卦☴を4として7名ぐらいとみることができます。
 また、益の卦の四爻より下を雪崩に襲われた人とみることができます。陽爻を10、陰爻を1として、初爻は得爻ですから10の半分として5、陰爻が三つで3 合計8人とみる方法もあります。

 原因は天地否の否塞・・・この場合は連絡・コミニュケーションの否塞が一因ではないか。それと否の「否は之〔これ〕人に匪〔あら〕ず」の匪人は自然です。自然の驚異を前にして「不利君子貞・・・君子の貞にして利〔よろ〕しからず」・・・二爻から上爻には☰☶天山遯の「遯〔に〕げるが勝ち」が伏しています。
 また、益の大象には「見善則遷、有過則改・・・善きを見て則遷り、過ち有れば則改める」とあるように、益のときは迅速な行動が必要な時かも知れません。


山で亡くなった人びとの御冥福をお祈り致します(合掌)



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