◆シルバーウィーク 「ここまで生きたは丸儲け」・・・日かたむくの離
今週は「シルバーウィーク」で昨日は『老人の日』でした。
今週は「シルバーウィーク」で昨日は『老人の日』でした。
「これだけの長い連休なら“ゴールデン”だろう」と突っ込みたくなります。
・・・『後期高齢者』といい『シルバー』といい聴いていて気持のいい言葉ではないです、どちらかと云えば不快感を催すようなイヤな言葉です。小生なら『大耊【ダイテツ】』とよんで貰いたいところです。
『易経』上の最後30番目に離爲火という卦があります。
その離の爻辞に「ダイテツのナゲキ」という句があります。
その離の爻辞に「ダイテツのナゲキ」という句があります。
大耊【ダイテツ】の「耊」は、「としより」という意味です。
「老+至」ですから「老いの至り・究極の老い」という意味でしょう。
「老+至」ですから「老いの至り・究極の老い」という意味でしょう。
『説文』には、「年八十以上を耊といふ」とあります。
大耊というですから いまの日本に当てはめると100歳以上の人を意味するような字でしょうか。
大耊というですから いまの日本に当てはめると100歳以上の人を意味するような字でしょうか。
◆きょうの小生の日筮は奇しくもこの時期にふさわしい離の九三でした。
爻辞は
「日昃之離。不鼓缶而歌。則大耊之嗟。凶」・・・日・傾くの離、缶【ほとぎ】を鼓【う】ちて歌わず。すなわち大耊【ダイテツ】の嗟【なげき】あり。凶・・・
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離の九三
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離の九三
離の九三は内卦の離の終りにあたります、一日でいえば日が傾く夕ぐれの黄昏どきです。人の一生でいうと人生の夕ぐれ・晩年の時期、いまの言葉でいうと後期高齢者の時代です><;
昃【ソク・かたむく】の字は「日+夨」で構成されています。夨【ソク・ショク】という字は、人が正面を向いてまっすぐに立っている姿=「天」の字の頭部の右側が欠けている形です・・・つまり、頭が左側に傾けている姿をしています・・・ですから「かたむく」と訓みます。
同系の字に仄【ソク・かたむく・ほのか】という字があります。
同系の字に仄【ソク・かたむく・ほのか】という字があります。
◆卦象からみますと離☲のお日様が互卦兌☱の西の方向に、互卦☴で沈んでゆく光景が見えます。まさに日・昃くの離です。
缶【ほとぎ】というのは「酒や水などを入れる土で出来た容器」です、一般的には「素焼きの粗末な容器・瓦器」です。
『説文』には「瓦器、酒や【将のしたに水・ショウ】を盛る所以なり。秦人はこれを鼓〔う〕ちて以って歌を節す」とあいます。宴会で酒を酌み交わしながら、酒器である缶を打ち鳴らして歌をうたったようです。
行儀が悪いと叱られそうですが、♪小皿たたいてチャンチキおけさ♪という踊り歌う感じです。
行儀が悪いと叱られそうですが、♪小皿たたいてチャンチキおけさ♪という踊り歌う感じです。
・・・ダイテツは、そういう鼓缶而歌=お皿を打ち鳴らして歌を歌うようなことはしない、そんな感じに楽天的になれないというのが大耊の悲しみです、もうこれだけ長い間人生を楽しんだのだから、あとは飲んで騒いで死ぬのが楽しみ^L^・・・という生き方が理想ですが、それができないのがダイテツのなげきである、そんな悲しい生き方をするのは凶である、人道に叶わぬ行き方です、という意味でしょう。
二爻から五爻には大きな坎の似卦があります・・・酒器であり器楽の「器」であり、大きな愁いであります、また三爻変じると内卦震☳は音響であり歌であり、互卦兌は口であり舌です。二爻から四爻には艮☶の手でもってその缶を打つ象があります・・・・。
◆加藤大岳先生は、次のように仰言っておられます:
そこで、人生の夕暮れが迫って、若さを取り戻そうと焦るのは、沈む太陽を中天に引き返えさせようとするもので、望んで能うることではありません。そうかと云って老いの身を嗟【なげ】いてばかり居るのは、日の沈んでゆくという・どうにもならない自然の約束を徒らに悲しむようなものだと云わねばなりません。それよりは老い衰えるもの天命であることを悟って安【やす】んずるところを得、酒を呑めば、その缶【=徳利】鼓【う】って楽しむような楽天性をもつことが望ましいが、その境地に至ることは仲々むづかしい、といふのが「缶を鼓ちて歌はず、則ち大耊の嗟あり、凶」とある爻辞の意味です。・・・・以上『易学大講座』第八巻p76より・・・・
アンチ・エイジングなんてギャアギャア騒がずに、生老病死は自然の摂理=天道にかなう道です。
サンマさんの娘さんの「いまるチャン」ではないですが、ここまで生きたは丸儲けで楽天的生きましょう^L^
サンマさんの娘さんの「いまるチャン」ではないですが、ここまで生きたは丸儲けで楽天的生きましょう^L^