この感想を読むにあたって注意して欲しい事は、罵詈雑言が散りばめられる事を覚悟して欲しい。また、酔っぱらってもいるため、文章が支離滅裂になる恐れもある。

 

まず、ベルセルクという漫画が未完結のまま終わる事で言葉に出来ない程の残念さに浸っていた時、作者の友人の森先生が遺作を引き継ぐという事もあって大層の期待が篭った。41巻から42巻発刊まで2年近い時間を要し、満を持して出た漫画である。

 

本日(時間的には昨日)に飲み会から帰る祭になんとか本屋に寄って買い、子供に戻ったように本の頁を捲り驚愕した。数ページで読むのを止めたくなった。

 

最初に感じた感想は、「ベルセルクに似た何か」だという事だ。しかも似すぎているがため、変な不気味ささえ感じる。不気味の谷に近いような表現が適切だろう。そう気持ち悪いのである。また各主要メンバーの表情の違和感が凄い。お前そんな顔しないだろう、と。本当にベルセルクを理解して続編を描いているのか? と感じる程違和感が酷い。

 

三浦先生と違い、線の引き方がおかしく見える。まぁ三浦先生も40巻近くになると線自体が太くなって違和感を感じるようにはなったが、キャラの表情や雰囲気が壊れるレベルではなかった。悪い言い方をすれば42巻は色々と雑なのである。

 

分かりやすい所はガッツがドラゴンころしを振り回している時である。雑に描いてそうに見えて結構綿密に描かれているのである。そういった細かい所から差異が生まれて、結果として気持ち悪く見えてしまう、と思う。

 

今はある程度冷静に書いているが、当初この42巻を読んでから怒りが止まらず、捨てるかどうかも考えたレベルである。森先生の書いた、あとがきの内容が自身の感想と酷似していた。一番身近な森先生でさえそうなら、捨てるのは……となんとか思いとどまっただけである。

 

ただベルセルクの読者としてはここで死んでしまった、と言い切れる。どうせ似せるならもっと思いっきり似せるか、筆頭に描いている者の独自性を貫き通してほしい。ただ似せて寄せて描きました感が許せない。この42巻からは何も感じないのである。

 

今でもベルセルク1巻を読んだ時の衝撃は覚えている。まだ学生だった時、たまたま友人から1巻を借りて読んだのがきっかけだった。

 

読んで数ページで世界に引き込まれた。この本で初めて世界が変わる(周りの風景が漫画を読んだ後と違うように見える)、という意味が理解できた程の衝撃を受けた。その衝撃は借りた翌日にはベルセルクを中古本屋を回って集め出すぐらいである。当時は学生で10代前半だったため、お金もないので本を集めるのに非常に苦労したが、そこからずっと25年近くファンを続けていた。

 

ベルセルクの終わりは非常に知りたい物である事には今も変わらないが、この42巻のような作風でいくのであれば、次は買わないと思う。今は気持ちの整理がついていないので心変わりがあるかもしれないが、それほどに読んだショックが大きすぎる。

 

殴り書きになったが、思いついた事があればまた書いていく。