11月4日(日)に制作「山口ちはる」プロデュース~特別企画~ 舞台「盾と矛とちはる」を観に行ってきました。
この公演を観に行こうと思ったのは、藤井美緒さん がご出演されるからです。
制作「山口ちはる」プロデュース~特別企画~
舞台「盾と矛とちはる」
脚本・演出:倉本朋幸(オーストラ・マコンドー)
【公演期間終了】
★以下、内容に触れる感想を含むため問題ない方は読んで下さいね★
11月3日、11月4日で2回限りで行われた公演。
プロデューサーの山口ちはるさんの過去、現在の気持ちが感じられる45分に凝縮された公演。
お芝居の魅せ方がすごく好きだったし美緒さんのお芝居好きだったし
山口ちはるプロデュース公演がより好きになる、好きがつまった舞台。
ほんと良かったです!
舞台上で演じている美緒さんのお芝居観てるとほんとパワーもらえる。
これ、ほんといつも感じる!!
美緒さんハムスターからの、縄跳びが楽しそうで、飛ぶの待ち構えてるの
がかわいくて好きだったなあ(^ω^)
あとね、妹の所も好きだったし、ラストのどしゃ降りの雨はびっくりしました!
最初の方で出演者の方と流れるように連続の動きをするところとても
良かったです!!
全員で一つの作品を創り上げる団結感を感じるよね。倉本さんの作風好き!!
ストーリー毎に中央の人がマイクで語り継ぐ流れも良かったなあ。
●01『小さい頃の記憶』
小さい頃に、自分に妹が出来たとき、母は妹ばかり見ている。
1、2、3、4歳の時。
母の手をつなげない自分。お母さんからはちはるはお姉ちゃんだって
言われて寂しさを隠していたと。
お母さんはパートをしていたのも寂しかった思い出。
悔しさこみ上げた思い出。
●02『お父さんとの記憶』
お父さんから貰った宝物のぬいぐるみ。名前はリュウ。自分に子供が
産まれたらリュウってつけたいほど過ぎな名前だったんだって。
自分にも父親が居たって思うのは、リュウを見ている時だけ。
宝物って言ったけど、大切になんかはしていない。
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10歳の時。
●03『ハムスターモモ』
役者さんみんなハムスターしてる(^ω^)
とっとこハム太郎が流行っていたからか、ハムスターを誕生日に買ってもらったらしい。
愛おしくかわいいモモは、今日もカラカラ、今日もカラカラ。
Bicycleの曲がシーンにぴったりだったなあ。
ある日、モモのカラカラが聞こえなくなった。モモが死んだ。見つけた時には遅かった。
もう、二度とモモのカラカラは聞こえなくなった。
ごめんな、ごめんよ、モモ。うちが欲しいって言ったのに。
●04『コーラ』
でく田ともみさんの出番(^ω^)でく田さん制作「山口ちはる」プロデュース公演
の常連さんだから最近良く舞台で拝見してる。
コーラを買いに行ってきた男子を怒る。怒ったことを後悔してる。
ケータリングコーナーに置いたコーラはすぐになくなる。
お茶とコーラだったらコーラの方がすぐになくなるんだって。
コーラを買ってきた男子に「プッチーーーーン!!!」って切れる音(声)!!!(笑)
『コーラ買うなら確認してからにしてぇ!!!』(笑)
怒りすぎた。
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10歳の時。
●05『人形役』
小学校4年生の時にクラス劇で主役に立候補する子たちを見ながら、自分は
そういうのは苦手だと感じるちはる。
台詞のない、人形役で三角座りをして黙ってただ居るだけのちはる。
それが居心地がよかったのだと。
4年生からクラブに入らなければいけない学校であることから、卓球部に入ることにした。
卓球台は6年生が占領。
(役者さんたちが自分たちの身体だけで卓球をしている音とかを模しているの良いよね。)
つまらないクラブ。
体育館から大きな声が聞こえると、演劇部の発声練習。みんなが楽しそうで
キラキラしていてうらやましかったと。
●06『お母さんは踊ってた』
(笑)←題のインパクトでいきなり笑ったよね!
お父さんと離婚したお母さん。寂しそうな顔なんて見たことがない。最強のお母さん。
歌や踊りが好きだけどへたくそなちはる。
お母さんは台所でよくオリジナルソングを歌っていた。
「コショウは少々♪塩も少々♪お醤油少々♪~」みたいな歌。
ほんと明るいお母さん(^ω^)
踊ってたねぇ~!
ピンクレディーをお母さんと一緒に踊るちはる楽しそう。
●07『全員に謝れ』
「あなたの一つのミスがこの芝居を壊すんだからね!!!」
舞台で必要な小道具を忘れてしまった件。
お誕生日おめでとうの時のクラッカーが無くて、役者たちが拍手で乗り切る
再現。
カレンダーを見て演じるシーンでは、壁にカレンダーがかかっておらず
何もない壁を見ながら演じる再現。
謎のシーンへと。
最後はボブサップの筋肉トレーニンググッズ的なやつのくだりで、小道具の
インパクトが強すぎた!(笑)
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10歳の時。
●08『泥棒』
ロケットエンピツ。クラスのみんなが持っていた。
ちはるの目の前に買ったはずのないロケットエンピツがあったお話。
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11歳の時。
●09『小心者』
裁縫箱の中にあった針が1本、無くなっている。
教室に落としたみたいだと言うと、母はこのままだと誰かが踏んで死んで
しまうかもしれないなあと言いながら得意のオリジナルソングを歌って
楽観的な雰囲気(^ω^)
母の言葉があたまをぐるぐるして、寝られずに、学校の床を捜しにいく。
床に這いつくばりながら探しに探して、・・・・・・・・・・、あった!!!
誰も死ななくてよかったと安心する。
●10『事件』
振り向いた瞬間、真っ黒な人が居た。
助けてと叫んでいた。
黒い男は逃げ、110番をするちはる。
ビリビリビリとスタンガンを持つ黒い男に襲われるシーンを再現するのは
美緒さん。「やめてー!助けてー!!」と悲鳴をあげるんだけど、一瞬で
お芝居の良さに惹き込まれたよね。
警察への電話のシーンとシンクロしながら。
パトカーが到着。6台は来たと思う。
殺されかけた場所を指差して写真を撮られる。
警察署で事情を聞かれたちはる。署まで彼が迎えに来てくれたと。
次の日、玄関に木刀が置かれていた。
お母さんが、そうゆうときは「火事やー!」と叫ぶねんで!と教えてくれた。
「助けてー!」やと人は怖がって近寄って来ないって。
●11『演劇を始める理由』
役者がそろって発声練習をしていて、鳴り響く中進行していく舞台。
演劇部に入るちはる。暗黒時代から急激に成長する。11歳の時。
先生から声が大きく出るから演劇に向いていると言われ、白雪姫の魔女の役に
抜擢されることに。
●12『ウェディングドレス』
7年一緒に居た彼と結婚したちはる。
花嫁役が美緒さん(^ω^*)
前に鏡があってシンクロしてるのが良いよね。かわいいシーンだったなあ。
お姫様になった気分で幸せ!幸せ?
彼の横で結婚するんだってことに怖さが出てきている。急に窮屈な気持ちに。
息苦しくなる。
●13『本当すごい人』
お母さんは私たちを女で、1人で育ててくれました。
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10歳の小学校4年生の時。
両親の離婚で、母の所に行く選択を。それ以来、父に会っていない。
母の苦しい顔を見たことがない。いつも、笑って、ふざけて。
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20歳の成人式の時。
母は私のために、振袖、着付けを用意してくれた。
ただ、おばさんのおさがりで、かわいくもなく、今どきのピンクとかに
憧れていたちはるはお母さんに「こんなん嫌や!」と色々と言って、母に
ぶつかってしまう。
自分の想いとは裏腹に、友達には素敵だって褒められたのだと。
その晩、母が「ごめんなちはる。ちはるの思っているような振袖用意してあげられなくて。」
と言われて泣いた。
謝れなかった自分。こんなにしてくれた母の想いを今まで頑張ってきたお母さんに
なんであんな風に言ってしまったんだろうと。
家族旅行に行っても、疲れているからホテルで寝てるとか、喫茶店では
頼みもしない。母が東京に来たときに買い物をしようと言うも、断ると
「お母さんのために買わせて。」って言ったらしい。
母の想いが沁みるちはる(でく田さん)。
「お母さん、私はいつかあなたのような人になれるのでしょうか?そんなすごい人になれるのでしょうか?」
ぐんぐん舞台の内容にじーんとしてきた;;
●14『親孝行』
急に電話がかかってくる。
ちょうど「千に晴れる」という作品をやっていた時。母からでした。
話があるから大阪に帰ってきてほしいと。その知らせは、母がガンかもしれないとゆうことで。
「千に晴れる」は僕も観劇しに行った作品だ。あの時、こんなことがあったときだったんだね
って思いながらだったり、自分の母も最近そのようなことがあったから、すごく感じるものが
あるシーンでした。
「あんた早く親孝行せなお母さんいつまでも元気とちゃうねんで!!」とちはるの
妹役はやっぱり美緒さん(^ω^)嬉
言葉は刺さるなぁ~。
初めて、母が私に頼んだ、大阪帰って来てくれという言葉はすごくこわかったと。
こんな作品やってるから、演劇ばっかやってるからかな?と考える、溢れだす想い。
お母さんだっていつか死んでしまう。
こんな自分でごめんなさい。
そんな時、ある女優さんに声聞かせてあげて、時々でいいのよ、電話してあげることが
大事だからと言われて、自分から初めて母に電話を掛けたのだと。
大阪には今やっている公演が終わったら帰るわと味気ない会話しかできない自分。
母は結局ガンではなかった。
その時、心につかえていたものが、どっと流れ落ちて久々に声を出して泣いたと。
まだ、うちは何もできていない。
育ててくれてありがとう。仕事を応援してくれてありがとう。
いつか、あなたのような人になりたい。
;;沁みるわー
●15『最後に』
アルバムを開くと、そこには将来の夢が書かれている。
『一生演劇』!!!!!!!!!!!←ちはるさんすごいなあ。
僕もなんやかんやで、美緒さんをはじめ、好きな役者さんがたくさんちはるさんの
作品に出ているから、たくさんちはるさんのプロデュース作品を今まで観ているよ。
どしゃ降りの雨に降られるシーンの美緒さんーーーーーー!!!!!!!!
役者さんたちが霧吹きをもってめっちゃ濡れてた!
いろんなものに立ち向かう人生、人は一人では生きていけない。
私は盾で自分を守り、矛で戦い、傷付け、傷付けられて、好きなことを
好きなようにやるのは本当に難しい。何が正解で、何が正しいかなんて、
分からない。でも、これだけは言える。
私は、私だ!
誰がなんと言おうと私でしかない!!
後悔してもええ。
何回も、何回も失敗したその先に、そこに自分が居るなら。
見失うな!逃げんな!もがけ!苦しめ!
そして、私は、私は、優しい人間になりたい。
以上で終演。
良い作品だったな。言葉が響いてきました!!
今年の美緒さんは、ちはるさん3作品でしたね♪
2018年の美緒さんの観劇納め。また来年も美緒さんのお芝居観れるといいなあ。
■内容
制作「山口ちはる」プロデュース代表作品「千に晴れる」の第二弾特別公演です。
「今の自分」「過去の自分」感情を探す旅に出る。
■キャスト
加藤理恵、亜矢乃、池田由生、河西美季、雁瀬有子、沓名環希、駒田侑香(劇団離風霊船)、髙橋唯子
、でく田ともみ(えび)、南波美沙、原武之、藤井美緒、友梨琴音(4日のみ)
■スタッフ
脚本・演出:倉本朋幸(オーストラ・マコンドー)
そんなこんなで。