shelf 舞台『紙風船/葉櫻』 | あおちゃんのブログ

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よろしくお願いします(^ω^)

6/12(土)お昼のshelf公演 舞台『紙風船/葉櫻』を観に行きました。



この舞台を観に行こうと思ったのは、

STRAYDOG Seedling 春日茉衣さん がご出演されるお芝居だった

からです。


30分の短編『紙風船/葉櫻』の2本の戯曲が上演されました。

どちらの作品も二人芝居で構成されています。


開場し会場に入るなり、すでに1本目の『紙風船』にご出演される、

妻の春日さんと夫の櫻井さんが役に入っている独特な感じでの

開演待ちでした。妻の春日さんは座布団に座り編み物をし、

夫の櫻井さんは椅子に座り新聞を読んでいる。

会場のアトリエセンティオもすごい独特な雰囲気があって

二人芝居にピッタリな空間だったと思います。



会場入りしたときは、役柄、着物を着られていた春日さんを観て

あれ?春日さんだよなぁとちょっと思っちゃいました。とってもお似合いで

すごいお綺麗でした。


『紙風船』は、結婚した若い夫婦の日曜日の午後の会話劇です。


お芝居の設定は大正時代のため今と違う言葉遣い。その言い回しによる

春日さんの会話がものすごい自然で完全に引きこまれていきました。


こういうお芝居観たの初めてだったのですが、最高に良かったです!


普通の会話って逆にめちゃくちゃ難しいと思うのですが、

その流れがすばらしかったです。

言葉による語り、表情による語り、間で語る。

若い夫婦のお互いの気持ちがリアルでした。


電車でのお出かけのところも良かったなあ。


『紙風船』を観て、女性の気持ちは難しいなぁと思っちゃいました(^ω^)


こういう作品すごい好きなのに気づいてしまった。

観に行けて本当に良かったです。

完全に時間を忘れて観入ってました。

二人芝居で春日さんのお芝居をがっつり観れて新しい魅力を

たくさん感じました。


何度も言うけど、このお芝居すごい好き!



2本目の『葉櫻』は、お見合いをした娘と母の会話。

母の川渕さんの会話の力強さと、娘のたけうちさんの若い

女の子の心の揺れがリンクしてこちらの戯曲もすごい良かった。

川渕さんの語りは存在感抜群でした。

たけうちさんの表情豊かな語りが愛嬌があって良かったです。




あ、劇場のまわりに、猫さんがたくさんいた(=^ω^=)


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Voice, narrative and dialogue 04

舞台『紙風船/葉櫻』


作 / 岸田國士
演出 / 矢野靖人


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■内容

Voice,narrative and dialoge は、俳優の声と語りを

出来るだけそのまま素朴に味わいたくて続けて来た

企画です。いつもはカフェなどで短い小説の語りなどを

しているのですが、今回はアトリエ公演ということで、

スケッチ風の短い戯曲を二編、取り上げてみました。

題材が戯曲ではありますが、俳優の声と語りを

味わいたいというコンセプトは基本的には変わりません。

ただ、戯曲、というはなから発語されることを前提に

書かれたテキストを扱うだけあって、劇作家の選択には

かえって少し、気を使いました。

結論を先に述べると、今回岸田國士を選んだのは、

近代の作家のなかでは岸田が最も書き言葉としての

台詞というものについて、つまり喋り言葉を書き写した

ものというのではなくて、書き言葉が音声化されること

こそが演劇の台詞というものの本質なのだということを

先鋭的に考えていた一人なのではないかと考えたからです。

あともう一つ、今回はこのシリーズで初めて戯曲を扱う

ということから、(現代戯曲ではなく)古典に描かれている

“対話(若しくは会話)”を味わうというのはどういうこと

なのか。もう一度丁寧に考えなおしてみたいと思っています。

日本の近代戯曲は海外のものよりも近く見えて実は

ずっと遠いのじゃないか、というのが稽古をし始めている

今の率直な感想です。

考え始めるとそもそも“他者の書いた言葉を演じることは

本当に可能なのか?”という、深遠な、というか演劇に

つきまとう根本的な問題にぶつかってしまうのですが、

出来ることなら出来るだけその問題からも目を背けずに、

愚直に創作に向き合っていきたいと思っています。

どうぞお楽しみに。


矢野靖人



■キャスト
『紙風船』

夫-櫻井晋

妻-春日茉衣
(STRAYDOG Seedling)


『葉櫻』

母-川渕優子
娘-たけうちみづゑ(chon-muop


そんなこんなで。


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