さて、セリカのヘッドユニットの変遷について語ってきましたが、もう一つの重要なファクターとしてスピーカーがあります。
セリカは昭和のトヨタ車の例にもれず、フロントはダッシュボードの10センチスピーカーであり、ましてやコンバーチブルはロードノイズも大きく、オープンにすると更に劣悪な音場となります。
カロッツェリアとレカロのコラボ商品ボディソニック内蔵シートです。今どきのオープンカーには常識かもしれませんが、当時としては画期的なヘッドレストスピーカーも組み込まれており、オープンでも快適に音楽を楽しむことができます
これの購入については、当時たまたまパーツショップでオイル交換をしながらカー雑誌の当該商品のページを読んでいたら、店長が「それ在庫ありますよ。定価28万ですが20万でいかがですか?」と渡りに船の申し出をして来たため、即決してしまったという経緯があります。30年近く使用し、シートベルトが当たる部分とか擦り切れてはいますが、今でも快適な音響空間と座り心地を提供してくれています。今は閉店してしまったパーツショップの店長に感謝…。
その後、同様のシートが商品化された様子はないので、スピーカー付シートは市民権は得られなかったのでしょうか
しかし、ボディソニックはどちらかといえばスコーカーとしての位置付けであり、重低音は出ません。コンバーチブルはトノボードも無く、幌収納スペースが必要なので、ハッチバックのようにバッフルボードやボックスを製作しウーファーを装着するのも難しい環境にあります。
※写真は昔乗っていたセリカ2.0GTのマルチチャンネルシステムです。
そんな折、師匠がウーファーを間違って一個多く発注したので安く買いませんかとのアメブロが公開。ちょうどセリカが入院していた事もあったので、即決、即装着と相成りました
分かりにくいですが、助手席の下に付いています。サイズの割にすごくいい仕事をします。アルパイン2号機の時から使っていますが、パイオニアのオーディオの場合RCA接続が可能で、さらに音質
どちらも運良く安価で装着できたのはさておき、劣悪な環境下で27年がかりでようやく満足出来る音場を実現する事ができたと思っています。
時代の流れに翻弄されつつも、これからも機能と音質を追求して行きたいと思っています。