【がんばろう東北編 最終回】
平泉を離れ、最後に向かったのは情報通のF氏ご推薦の宮城峡にある「ニッカウヰスキー」の「宮城峡蒸留所」
ビール工場は至る所にあり、さして珍しくないのですが、ウイスキー工場は珍しく、「ニッカウヰスキー」は北海道の余市とここの2ヶ所しかないんですよ~
12時27分に平泉を出発し、一関、仙台と乗り継いで、14時19分にJR仙山線、作並駅に漸く到着しました
駅前で「ニッカウヰスキー」の送迎バスに乗り込んで~
5分後に到着しました~
ウイスキー作りには、清冽な水・澄んだ空気・冷涼で湿潤な気候が必要ですが、バスを降りた瞬間にここは相応しい風土だと気付きました
それに都会の空気など全然比べ物にならないほど清々しく、霧も出てきて、ウイスキー工場らしくムード満点
F氏から話を聞いた時、ここに来る人なんて、そんなにいないだろうと思っていましが、予想外に見学者が多いのにもビックリしました~
ハイボールブームが、ここにも影響しているのでしょうか
そして、14時45分からツアーが開始されたので、ガイドのお姉さんの後ろから着いていきました
お姉さんの説明によると、ウイスキー作りには以下のような作業行程があるとの事でしたので、ご紹介します
大麦を発芽し、モルトを作る
麦芽を乾燥させ、モルトウイスキー独特のスモーキー・フレイバーをつける
麦芽に温水を加え、でんぷんを甘い麦汁に変える(糖化)
麦汁に酵母を加え、糖をアルコールに変える(発酵)
ポットスチルにより蒸留させ、香味成分やアルコールを取り出す
オーク材の樽に詰めて熟成させる
元々ウイスキーは無色だけど、樽の中で熟成することにより、豊かな香味と琥珀色を身につけるそうなんです
下の画像は右から順に、1ヶ月・5年・12年貯蔵モルトが入っていて
それぞれ香りを嗅ぎ比べする事ができましたが、明らかに香りが違ってましたよ~
ウイスキーは古い方が値段が高いのは皆さんご存知でしょうが、嗅ぎ比べすると納得できましたよ~
12年物なんて香りをかぐだけで酔いそうでした
そして、お楽しみは試飲タイム
『水割りの美味しく作るには1、2、3が基本ですよ』
と、ガイドさんから説明を聞き、試飲会場へ移動しました~
因みに「1、2、3」とは、ウイスキー1に対して、水をウイスキーの2倍入れ、氷を3個入れる事なんですよ~
試飲会場ではF氏と、楽しかった出張の思い出話に花を咲かせました
しかし、この看板どう思いますか
『構内のキノコは食用に適しません』
こういうユル~い看板は大好きだが、これは一体何だろう
おまけにキノコだけ、わざわざ赤字で書くとは、まさに摩訶不思議
ここに来るのは職員・業者・見学者しかいないと思うけど、一体どんな過去があったのでしょうか
こういう不思議な発見があるから、人生は楽しいですね~
帰りの新幹線のホームでベガルタ仙台で、元日本代表の稲本選手を見かけました
お疲れなのに周りに人が絶えず、有名人は大変そうでした
仙台駅でお土産に買ったのは「具の9割牛タン 仙台ラー油」
蓋を開けたら、名前通り具だくさんでニッコニコ
ご飯に載せると~
『こりゃ堪らんわ。ご飯がいくらあっても足りないわ~』
仙台のお土産に、是非どうぞ
全7話に亘った「がんばろう東北編」いかがでしたか
震災の被害・復興状況、東北の風土・食べ物の素晴らしさが、皆さまの心の中に少しでも届けられたら幸いです
そして、気に入られた方は、是非足を運んでみて下さい