先日KLCより、凍結してある胚の保存費用の請求書がやってきました。
手違いのないようにと、いつも早々に振込みしています。
凍結胚は、評価C の胚盤胞があと1つ。
保存費用は半年毎に2万円弱。年間4万円弱です。
いつまで保存しておくか・・・
少なくとも、今回の2人目妊娠が無事出産に至るまでは、保存しておく。
これは、多くの人が当然と考えると思います。
経済的にも、労力の面でも、子供は2人でいいと思っているので、
3人目の妊娠をめざすことは、今のところ考えていません。
となると、2人目が無事に産まれたら、廃棄でもいいのでは?
と思われますが、それはしません。
私が37歳・夫が39歳、夫婦共に30代のうちに胚盤胞になった大切な凍結胚。
この先の人生、何が起きるか分からない、あらゆる可能性を考えて、
私に妊娠・出産のチカラが備わっていそうなギリギリの年齢まで、
廃棄する勇気というか決断は出来ません。
はっきり決めてはいませんが、私が45~47歳くらいになるまでは、保存しておこうと思っています。
率直に書きますね。
妻と子供が若者に殺され、その裁判の経過が注目され、
いろいろとニュースに取り上げられていた事件があります。
遺族である夫が、後に再婚され子供を授かっていることが分かり、その事に対して
嫌悪感をあらわす方もいたようです。
ですが、私はそうは思いません。
妻や子供を亡くした悲しみが消えることはないですし、
現在の妻や子供が亡くなった方の代わりになれる訳でもない。
でも、深い悲しみから少しでも前を向いて進むために、その行動は理解できるものだと思います。
現在の妻や子供も、かけがえのない大切な存在なのだと思います。
お子さんを理不尽な交通事故で亡くした方々が、
その事故を取り上げた報道番組に出演された際、
何人かのお母さんは大きなお腹をされていたという事もありました。
新たな命を授かったからといって、子供を亡くした悲しみが無くなるわけではありません。
亡くなった子供と、授かった子供は違う。当然です。
でも、深い悲しみの底に沈んでいる日々から、少しでも前を向いて進むために、
やはりその行動は私には理解できるものだと思っています。
自分の子供が、先立つ。
想像もしたくありません。
でも、1人目の子供を妊娠したとき、
母になる以上、我が子を失う悲しみを味わう人生になるかもしれないという覚悟は持ちました。
もしかしたら、3人目を授かりたいと思うかもしれない。
もしかしたら、我が子を失うかもしれない。
これが、凍結胚をまだまだ保存しておこうと思う理由です。