初めての妊娠。しかも高齢。

無事に、元気に育ってくれるかな・・・。無事に、元気に産まれてくれるかな・・・・。

心配は尽きないものです。


私が分娩予約をした総合病院では、ごく一般的な妊婦検診はありましたが、

もっとじっくり赤ちゃんを検査してもらって、何か良くない兆候があれば早めにそれを検知して、

処置なり対策なりを取ることで、せっかく授かった命を失う事がないようにしたいなと思いました。

30代後半で、ようやく授かった初めての赤ちゃんで、この先また妊娠できるかは分からないと思うと、

(できる範囲で)最大限のことをして、出産まで辿り着きたいと思いました。


また、出産するときには38歳。

病院で大勢みかける妊婦さん全体を見渡すと、

やはり、かなり少数派の高齢初産であることには違いありませんでした。

この歳での妊娠・出産を決めたのですから、大人として、社会人として、責任を持つように・・・。

良識があって当然と周りから思われる歳だし、周囲にいろいろな考えの方がいることも考慮して、

一般検診以上のことをして私と赤ちゃんの健康状態をなるべく詳細に把握したうえで、

赤ちゃんを出産するまでは、妊娠報告や振る舞いには気を付けたいなと思いました。



妊娠中に受けた胎児の検査の事について、記録したいと思います。


(1)初期胎児ドック


 初期胎児ドックは11~13週に受ける検査です。


 候補の病院は、以下の3つでした。

 ・ クリフムマタニティクリニック(大阪)

 ・ 茅ヶ崎徳洲会総合病院(茅ヶ崎) ※2012年秋から辻堂に移転しています。

 ・ 東京マザーズクリニック(世田谷)

 

 以前から有名なのは大阪のクリフムですが、遠いことと、夫婦での来院が必須という噂を聞いた

 ことなどもあり・・・都合が合わなさそうなのでやめておきました。

 (一度、陽性判定直後に電話で予約について問い合わせをしたところ、心拍確認が出来てから

 予約は受け付けていますと言われました。)


 徳洲会病院は、妊娠9週後半のときに連絡したところ、すでに16週くらいの日程まで

 予約で埋まっている状態だったので、希望の時期(11~13週)の予約ができませんでした。

 とりあえず、中期といわれる、少し先の時期の胎児ドックを予約しておきました。


 初期胎児ドックは東京マザーズクリニックで予約をしました。

 現在は分かりませんが、当時は9週後半に連絡したところ、12週前半の日程で予約ができました。

 月曜日と水曜日の午後に、胎児ドックは行なっているとのことでした。


 当日、検査の前の先生の説明では、赤ちゃんの異常は

 「染色体異常」「心臓や神経や内臓などの疾患」「成長過程で現れる障害」の3つに大きく分けられ、

 今回の初期の胎児ドックで対象になるのは主に染色体異常の可能性の検査とのことでした。

 心臓や神経や内臓などの疾患も、兆候を発見することはできるかもしれないけど、

 基本的には中期の胎児ドック(19~20週くらいに実施)での検査がメインになるとのことでした。

 そして、成長過程で現れる障害(発達障害の事だと思います)というのは、

 もちろん産まれる前には検査はできませんとのことでした。

 検査では、NTと呼ばれる首の後ろ部分のむくみの厚さの計測のほか、鼻骨の状態、

 血流や各種臓器の状態など、12週で分かる範囲でですが、細かく診て頂きました。

 所要時間は検査前の説明も含めて40分くらい、費用は2~3万円でした。


 クアトロテストについてですが、検査で確率が分かるのは、以下の3つの先天性疾患です。

 ① 21トリソミー(ダウン症候群)

 ② 18トリソミー(エドワード症候群)

 ③ 開放性神経管奇形(開放性二分脊椎・無脳症)

 このうち、②③は症状が重篤であることがほとんどで、流産・死産になったり、

 生後まもなくや生後1年くらいで亡くなってしまうことがほとんどだそうです。

 生後、長く生きていく可能性があるのは①のダウン症候群で、このために

 検査の結果で注目され議論されるのが①のダウン症候群なのだと思います。


 ちなみに、

 ・初期胎児ドックの結果、NTの値が平均よりも低く良い状態で、その他も異常が無かったこと

 ・クアトロテストをしても、結局は確率しか分からない(確定診断ではない)こと
 ・高額でお腹に針を刺す羊水検査をする気になれなかったこと

 などから、クアトロテスト・羊水検査は受けませんでした。


 あくまでも個人的な考えですが、30代後半でようやく授かった1人目の赤ちゃんだし、

 染色体異常を持った子でも、この世に生まれて生きていくだけの力が備わった子なのであれば、

 それは神様からの授かり物で我が家の運命なのだと受け入れて頑張ろうと思いました。

 ・・・ただ、気の早い先の話しですが、もしも2人目の赤ちゃんを授かれたら・・・

 確定診断までしようと、今のところは考えています。

 1人目の子供の先の長い人生のこともよく考えて、そのときは判断をしたいなと思っています。



(2)中期胎児ドック


 クリニックにより少しずつ異なりますが、だいたい19~21週の時期に受ける検査です。

 茅ヶ崎徳洲会総合病院で検査しました。

 検査前の先生との簡単なお話しも含めて、所要時間は40分くらい、費用は8~9千円でした。


 検査の内容は、以下のようなものでした。
 ・頭の大きさ

 ・頭の断面(脳の構成や大きさをみているようでした)

 ・鼻の形、口の形(じっくり確認されていました。口唇裂・口蓋裂の確認をされているようでした)

 ・手の指、足の指の数や骨の状態など

 ・心臓の心室の状態、血流の状態

 ・赤ちゃんの体全体の血流の状態

 ・臍帯の血流の状態

 ・羊水の量

 ・胎盤の位置や大きさ

 その他にも、赤ちゃんの臓器などの確認もひととおりしてくださったのだと思います。



(3)後期胎児ドック


 検査内容は、基本的に中期胎児ドックと同じです。妊娠30週くらいで検査します。

 中期に比べて、脳のしわの状態など、脳の発達状態についてさらに詳しい確認ができるとのことです。


 ※我が家は、初期と中期の胎児ドックのほか、

  分娩予約して妊婦検診に通っている総合病院で、妊娠24週のときに

  血流の確認も含めた詳細エコー検査があったので、後期胎児ドックは行いませんでした。

  3箇所の異なる医療機関で、3人の異なる先生に詳細エコー検査をしてもらい、

  いずれの検査でも問題が無かったので、検査はそれ以上しなくてもいいと思いました。