アドラーによると

 

「過去に【こういうこと】があったから今こういうことがある,というのは間違いで,

 

 今,起こったことに対して『ああ,過去にこういうことがあったからだな』と自分で原因を探しているだけ。」

 

と,トラウマを否定していました。

 

 

でも,まあ,『因果の法則』もあることだし

 

トラウマなるものがあるということで話を進めていきます。

 

 

ちょっと前にクンダリーニ上昇ワークをしてもらったとき,LINE電話で声だけしかお互いにわからない状態だったんですけど,その先生がおもむろに

 

「あなた,小さい時のトラウマあるわよね」

 

と,おっしゃったんです。

 

「え?」

 

と,少しびっくりすると,その先生はこう続けました。

 

「あなたは3歳か4歳くらいかな?庭で掃除をしている白い割烹着を着たお母さんが,あなた(ぼく)を叱っていて,あなたは足をじたばたしながら泣き叫んでいるのが見える」

 

「へえ~」

 

二の句が継げないぼくに先生は当時の母の服装,背格好など話をしてくれて,それがことごとく当たっていました。

 

髪は短く,パーマ

 

鼻も目も丸い方

 

テレビ電話なら僕の様子を見て似たようなことを言えばいいんでしょうけど,

 

ぼくの声だけですから,想像でしゃべれるはずがありません。

 

ちなみに本物のぼくは

 

鼻は高く(えっへん)目はパッチリです(ほんとかね?)

 

そしてぼくが疑っていると思ったのか,先生が当時の家の庭や部屋の様子まで話してくれました。

 

それがことごとく,ぼくの記憶と同じで,これまたびっくりしました。

 

でも一か所だけ,記憶と違うところがありました。

 

トイレの位置です。(昔は便所と言いました)

 

【家の中から庭に向かって,便所は左側にある】

 

と記憶していました。

 

でも先生は

 

【トイレは庭に向かって右側,道路側にありましたね】

 

と,言うのです

 

ぼくは,

 

「違いますよ,左ですよ」

 

と言ったら,先生は

 

「そう? そうかなあ?」

 

と,不思議そうでした。

 

 

 

そのワークが終わってしばらくして

 

そのことを思い出しました。

 

実家に帰った時,そのことを母に聞いてみました。

 

そしたら母が

 

「なんだべ,忘れたのが? 便所は右だ,道路の方だべ,そうしねーと汲み取りできねーべ」(昔は汲み取りというのがありました)」

 

と呆れたように言うのでした。

 

 

先生の言った通りでした。僕の記憶が間違っていたのです。ガーン!

 

 

そうすると,先生は,

 

ぼくの顔の表情から読み取ったわけでなく,

 

ぼくの記憶の中から(テレパシー)読み取ったわけでなく

 

初めて会った(電話通話した)ぼくの年齢も住所も性別も(声で分かるか)知らないのに

 

ぼくの過去の映像をしっかり《視て》いたのでした。

 

すご~い!

 

さぶいぼがたちました。