を読んだ。
単純に読み物としてとても面白いものだった。
分かりやすくて読みやすい文章やのに、奥深さも感じる。
そしてなにより野村克也の人柄が文字からすごく伝わってくる。
選手時代数々の歴史に残る、記録をうちたてても、観客はガラガラ。マスコミは王も長嶋ばかり取り上げられる。
その時の悔しさが今でもどこかにあるのか、文章から人に認めてもらいたいという欲求がほんのちょっと見え隠れするのが、非常におもしろい。
またそれがすごく可愛いく、ちょこっと出てくるのだ。
僕みたいな奴がここにそれを示すのは「誰がなにを言うてるねん」状態なのだが、アメブロ僕の自己成長のアウトプット場所なので許して欲しい。
この本に何度も登場する。「彼を知り己を知れば百戦殆からず」
野球で言うたら、まず自分の特性を良く理解し、そして相手の事を徹底的に調べれば、活躍出来るという話だ。
プロになるような素晴らしい人物でも自分の事を良く理解出来てない選手がたくさんいるという。
という事は僕なんてまだまだ自分の特性を理解しきれないのだろう。
そして相手を知る。
野村克也さんは現役時代に当時は珍しい8ミリ映写機で、ピッチャーを撮り、擦り切れるまで見続けたという。
僕で言うたら相手はお客様だ。
僕は相手を知るという行為を疎かにしてたなと痛感した。
何で笑ってくださるか、何で喜んでくださるか、どんな言葉で心が動いてくれるのか、真剣に考えた事がなかった。
いつもまあこれはオモロイやろ?これはウケるなと浅はかな考え。いわば勘で高座を務めてた。
人事尽くして天命を待つ。
勘も勿論大切だか、それは人事を尽くしてからだ。
この本から色々学べた。
よし。頑張ろう。