6月下旬の猛暑日。
お昼頃に糸魚川を発って長野駅へ。

金沢を終着駅とする北陸新幹線が通ってから、沿線の町どうしの距離感は大きく変わりました。昔は糸魚川から長野へ出るには在来線で何時間も掛かったそうですが、今は上越妙高、飯山を経由して30分ほどで長野駅に着いてしまう。すぐ隣の繁華街に来たような気分です。
新幹線の乗車券は、「糸魚川→仙台」のように走行距離が100kmを超える場合は途中下車が可能です。何時間改札の外にいても構わない。ただし、特急券の方は一度改札を出ると無効になるため、途中下車駅までの特急券と、残りの区間の特急券を分けて買う必要があります(なお乗車券・特急券が一枚になった切符の場合は下車できません)。
せっかく長野、上田、軽井沢という名所を通る新幹線なのに、糸魚川と仙台の往復だけでは勿体ない。この時は長野市善光寺の近辺と、小布施町を巡りました。

長野駅近くの善光寺には昨年も訪れましたが、今回は運よく御開帳の期間に当たりました。コロナ対策のため一年延期で行われた今年は、炎天下にもかかわらず大変な人出。参道から本堂にかけては昔どおりの賑やかな光景が戻り、善光寺詣り用の臨時バスもかなり込み合いました。物売りの人の話では、閉幕の日が近づくほど参拝客は増えてくるのだそうです。

暑くとも一度は詣れ善光寺
本堂⏬
待合室の撫で牛⏬
土産店の並ぶ参道。⏬

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長野駅に戻り、長野電鉄の湯田中温泉行き特急に乗って小布施駅へ。
観光客用に名所案内のアナウンスが流れる面白い電車です。
千曲川を渡る長野電鉄⏬
小布施駅⏬
栗のお菓子の名店、個性的な美術館、改装した古い木造屋敷や庭園などで町の再興を試み、今や一大観光地へと成長した小布施。地域一帯がお客を迎えるべく抜かりなく整備されています。植樹された緑も上品な風情があり、歩いているだけで気持ちのいい空気が漂ってくる所でした。
小布施堂⏬
竹風堂⏬

小径⏬
北斎館の前。⏬
美術館のある庭園⏬
神社⏬

長野駅に向かう長野電鉄の車窓より。⏬
動きのゆったりした電車から眺める、夕暮れ前の西空。旅の途上、最も印象に残るものは何かといえば、やはり愁いの情を掻き立てずにおかない黄昏前の景色です。