息子が小学生の頃、沖縄へ参りましたがその折息子はハイテンションでゴーヤのチャンプルーとジュースを注文致しました。
その当時は此方ではあまり食べないものでしたが、私はその苦味を存じておりました故、息子に何度も「苦いですよ、食べられますか」と確認致しました。
息子は旅行の高揚感と、食べたことのない未知の南国の食べ物に興味を持ったのでしょう。
そうして、チャンプルーもジュースも一口を舌へ乗せ、残されました。
それから十数年。
我が家では残されるものは労力もお金も無駄ですので作りません故、ゴーヤを購入致しませんでした。
ところが、この程急に彼にゴーヤの流行が参りまして。
ご友人方々とお店で食べたのかもしれません。
初めてゴーヤのリクエストが参りましてね。
「本当に食べますか?」
とまた何度か訊きましてから、私は買い物に出ました。
淡く緊張しつつお料理を出しました。
ゴーヤチャンプルー、ゴーヤとツナの和え物、熟れたゴーヤの種です。
チャンプルー。
ゴーヤは火を通さず和え物が好きな私。
ツナの代わりにハムやモッツアレラチーズ、サラミ、梅おかか、蛸でも良いです。
出汁マヨネーズで和えると円やかです。
ゴーヤの種の辺りは熟れますと赤くなって参ります。
緑のものは苦いですので、赤くなったもののみ頂きます。
種の周りの果肉は柿のような甘いお味です。