今度から絶対そうする! |  青行燈

 青行燈

  本業絵描き。モデルと役者をしております。
  数学の家庭教師とハウスキーパーのお仕事は指名のあった日に。
  23歳大学生の息子と二人暮し。
  必要なものは自分で作ってしまう方。
  日本酒、食器、手拭い、妖怪、恐竜、昆虫、お花好き。
  

ハッシュタグランキングで一位を頂戴致しました。

いつもの方も通りすがりの方も、ありがとうございます。

 

此方は世界情勢、政治関連では御座いませんが、ランクイン中です。

 

息子「あのな…明日USJ行くねん!」

私「ほほう。デートですか」

息子「ウン!でな、お金ないねん」

私「は、何故ですか。アルバイト代は」

息子「なくなった!」

私「何故お金がないのにデートの予定を立てたのですか」

息子「前から約束しててん!」

私「お金というものは、気付くとなくなっているものです。デートの約束をしたなら、その場で封筒などに紙幣を入れ、別にしておかねばなりません」

息子「わかった!!今度から絶対そうする!」

 

なんともまあ。

このあっけらかんとした毒のなさが彼の最大の武器であり良いところであり、朗らかで大変魅力的であります。

困ったときにどなたかに頼ることが出来るというところも、彼の人生を救うことでしょう。

こういったところは上弟にそっくりで、上弟の方は本当にその驚く程のおおらかさで以って家族皆から長じたときに困ると心配されましたが、彼は見事にその人生を切り拓いて参りましたので私も息子のそういった愛すべきところを曇らせたくないと考え、それ以上何等か申しますのを止め財布を開きました。

 

そうでなくとも、この日本の闇の中です。

もし改憲されれば彼はまず第一に戦場へ送られる年齢。

それがなくともソ連崩壊時と同レベルの食糧危機が迫っております。

光熱費の50%値上がりも決定しておりますので、この若さでこのような時代を生きる彼に、私は出来ることを出来る内に全部したいと考えております。

抑々、私自身がいつ死ぬか分かりません。

 

ご機嫌で朝早く出て行きました息子は、朝以上に朗らかに扉を開け帰宅致しました。

人生でもこんなに私に話しかけたことはないという程、今日の楽しかった話をして下さり、内心私は涙が出そうでありました。

こうして、彼がずっと幸せに生きていって欲しいと思いました。

親の望みなど、そんな極シンプルなものです。

 

そうして彼は、お土産に551の肉まんを買ってきて下さいましたよ。

これは私がお仕事で通っております折に閉店間際に駆け込んで購入し、息子にお土産としておりましたもので。

懐かしく思い出しました。

覚えていたのですねえ。

 

それから、私の仕事中の深夜にからあげくんも購入してきて下さいました。

 

一つ食べようとしましたら、なんとハートです。

なんだか一日、心が温まる出来事一杯で、じんわり致しました。

 

このような、何気なくも温かな日々が続きますよう。