酒席 |  青行燈

 青行燈

  本業絵描き。モデルと役者をしております。
  数学の家庭教師とハウスキーパーのお仕事は指名のあった日に。
  23歳大学生の息子と二人暮し。
  必要なものは自分で作ってしまう方。
  日本酒、食器、手拭い、妖怪、恐竜、昆虫、お花好き。
  

スケジュールの厳しいお仕事が漸く納品となり、お仕事中にお誘い頂いておりました友人のお誕生日お祝いと私のお仕事アップの乾杯とを共にすべく、酒席へ。

一杯目に私は篠峯、友人は田酒です。

 

お通しは蔓紫としめじの煮物、焼き鰆とバイ貝の煮つけです。

 

二杯目を注文しようと致しましたが、私はこういった延期されました乾杯の場合、もうこの盃では二口ですので、二種を注文です。

善吉。

銘柄に反して大変に可憐で華やか、フルーティな乙女を思うお味。

良い意味で裏切られました。

名前に反するお酒は滅多に御座いませんので、これは珍しいと印象深い一本です。

 

七本槍はその名の通り、長い槍をすらりと構えた渋い侍が斜に構えて深と立っている様を思います。

 

忙しい間、夢にまで見ましたお刺身盛りを。

季節外れですが、鰆が大変美味しく、金目鯛の炙りは間違いなし。

 

ここで深みと芳醇、広がる香りの十ロ万。

 

友人たちがご注文下さいましたいぶりがっことクリームチーズ。

好きなものが似ております友人たちですので、私はもうメニューを見ずとも好きなものが運ばれて参りますよ。

有難いです。

 

友人は山和。私は篠峯のお代わりです。

 

お仕事中、辛いものが食べたかった私、チャンジャを。

そして最後に焼酎熟柿を頂きました。

熟柿には柿は入っておりませんがとろりとした舌触り、秋の実りの芳ばしい風、そして柿のような甘み。

懐かしい祖母の家の縁側で飲みたくなる風味です。

 

久し振りに好きなものを好きなだけ頂きました。

ご馳走様です。

御機嫌な一人の帰り道。