昨日の続きです。
この辺りで雨も霧雨のようになり、霧も晴れて参りました。
少し紅葉が残っている場所が雨で彩度を上げ、美しいです。
途中、後ろに居る弟の足音が聴こえなくなり、慌てて足を止め、待ってみましたが参りません。
滑って転べば、大きな石が出ている場所で頭を割ること待ったなしな山道です。
戻り、後からいらっしゃる既に顔見知りとなった方々に「うちの弟見ませんでしたか」と訊きますと、「さっき立ち止まって後ろを振り返っていたよ」との声。
私を追い抜かした勘違いをしたのだと思い、少し安堵です。
捻挫を含めた怪我が怖いもので、元気で居るならば何でも良いのです。
山道ですれ違う方に挨拶をするというマナーは、こんな風に見掛けた方の安否をお互いすぐに伝えられるようにする為の、一つの手段なのです。
下りは得意な私。
足を置いても安全な岩の見分ける判断が早く、岩から岩を滑るように跳ね下れます。
重い荷物で重力に逆らうこともせずに済みますので、息切れもなく長距離を移動できますので、登りの半分の時間で降りて来られました。
一本だけ紅葉している樹が可愛いですね。
檀弓(まゆみ)。
釣り下がって生る実と艶やかな赤が良いですね。
こうしてあっと言う間に徳沢まで帰って参りました。
こちらのみちくさ食堂で、お昼を頂きます。
見え難いですが、お店の両脇窓の下に、リュックが置ける棚が設置してあり、テント泊の人間もお店の中で邪魔にならずに身軽に出入り出来ます。
雨の中でしたので、何倍も集中して下りましたことで余計にお腹が減っておりました。
チケットには書かれておりませんが、窯焼きのピザです。
私は窯焼きのものが好きですので、もう絶対にこれです。
チーズと蜂蜜のものも御座いましたが、甘いものを避けてこちらに。
すれば弟も同じものを注文しておりました。
カレーやおでん、お蕎麦なども御座いましたが、あのラインナップではこれでしょう。
頂きます。
タバスコがよく合う、とても美味しいピザで、今度参りましたらチーズと蜂蜜の方も食べてみたいと思いました。
ここから河童橋までは観光客様が増え、少し歩き難い感でした。
バスターミナルまで帰って参りまして、あかんだなまで両親が車で迎えに来て下さる予定でしたが、平湯温泉で落ち合う変更が成され、二日振りのお風呂を堪能して、帰路へとつきました。
うとうととしていても帰られる贅沢。
夕食を四人で頂き、正にこの年になっても沢山の方の支えで贅沢をさせて頂いているなあとしみじみ思いました。
感謝で一杯の、夢の涸沢カール。
良い登山、良いキャンプをありがとうございました。
いづなのお勧め