受験前、脱却 |  青行燈

 青行燈

  本業絵描き。副業でモデルと役者をしております。
  数学の家庭教師とハウスキーパーのお仕事は休日に。
  21歳大学生の息子と二人暮し。
  必要なものは自分で作ってしまう方。
  日本酒、食器、手拭い、妖怪、恐竜、昆虫、お花好き。
  

どっさりの栗を入手致しましたので、中間テスト二日目に向けて社会の勉強をする息子の横で剥きました。

栗を剥くのは手間で時間がかかりますので、焦ってはいけません。

私は飲みながら作業を致します。

 

自身で漬けました梅酒も登場。

 

23時を過ぎてから、息子が夜食に青椒肉絲をリクエストです。

 

息子はルソーが、イギリスが、独立宣言、などと呟いておりましたのであの辺りなのだなあと横で考えつつ、私は応援しか出来ません。

今日は朝まで頑張ると申しておりましたが、本当でしょうか。

 

栗が剥き上りましたので、栗ご飯に仕掛けて私は寝ます。

 

案の定、朝私が起床致しますと息子は寝ておりました。

 

帰宅し昼食を一緒に食べ、後は夕方まで寝ておりました息子。

戦士の休日と申します程には勉強の量はまだまだ少ないのですが、彼としては人生史上最大の勉強時間を過ごしましたこの一か月です。

 

夕方に起きてクレープを食べ、息子は「ゲームすんで」と私に許可を得ようと致しました。

そうしてから、「明日からまた数学やろな!」と。

私は「よし、任せておけ」と返しました。

自ら進んでのこの言葉です。

今回の中間テストは「今までよりはできた」という感想でした彼です。

私も確か、父に教わり出した当時一回目のテストのときは、まだはっきりとした実感はなかったと記憶しております。

しかし、「今までより出来た」ということは、無駄ではなかったと感じたのです。

もっとすれば、自分にもこのややこしい数式が解けていく筈だという、淡い確信。

何にでも、自信のないADHD。

なのに、自信を持っているふりをせねば生きていけない人生です。

うっかりミスや物忘れの多いもので、無理やりにでもよしと思えねば、行動出来ずにその場所から動けなくなってしまうのです。

 

彼はここまで言葉にして考えてはいないでしょうけれども、これまでの人生で凡そ条件反射のように身に着けて参りましたのでしょう。

捻くれた言葉で表現することは殆ど御座いません。

前向きで、朗らかです。

 

嫌だ嫌だと物理的にも走って逃げました勉強に、自ら進んでの気持ちを持ち、私にそれを伝えて下さった息子に感謝致しました。

 

ネットゲームの仲間に「久しぶり~!中間終わった~!勉強してたわ」と挨拶する彼。

勉強することを恥じていた頃から、中学三年生受験前の秋にして漸く脱却したなと感じました。

 

明日からは、今回試験には出ませんでした連立方程式。

ここからと、やはりルートとマイナスの計算ですぞ。