シンドラーの手紙や先日みたばかりの関心領域などアウシュビッツやユダヤ人についての戦争映画は沢山観ましたが、どれもとても素晴らしいです。

今回のワンライフは

もちろん実話で、ただただ、感動、感服、感謝

なんというか

あったかいものがずーーーっとあって、その一つに登場人物すべてのセリフ一つ一つに愛と優しさが溢れていて、だからこそ、なんでもないシーンでも泣けてしまう‥

彼は救った人のことより、救えなかった人たちのことを思い、そのことに傷ついてずっと沈黙をしていたのです。

そして、救えなかった子供達、その家族がどうなったのかは

おおよそわかっているけれど、そのことに向き合うことができずにいた‥

それをあることから知ることになり‥

彼の戦争はその時初めておわったのかもしれないな‥と思いました。

優しく人の気持ちに思いをはせる想像力のある人間にはたえられない現実だったとおもいます。

ガス室、拷問、色々な情報がいやでも入ってくる中で、助ける直前にたすけられなかった250人の人たちのこと、そのあとも予定されていた助けられたはずの人たちのこと、顔を知ってるだけにどんなにかつらかったか。

今回の映画をみて、アンネの日記をもう一度読み直そうとおもいました。

こちらもおすすめです。

そして、これはまた別の観点から

映画の中で、主人公ニコラスの母親が、役人を説得する時に、自分はドイツからイギリスにきて、愛と優しさをもって育ててきた

その結果息子はいまそのことに忠実なことをしようとしている

あなたにそれを求めるのは酷なことか?みたいなことをいうのですが(実際のセリフは違います。だいたいのニュアンスでそんなような感じのことを言ってたということです)

そのセリフのとおり、イギリス人たちは

たくさんのお金を寄付して、ユダヤ人の子供達の里親になりました。

それなのに、あの第二次世界大戦のとき、日本人って日本人すら助けない、陰湿なものがあったんですよね。

たしか

ほたるの墓でもえがかれていたような‥

実際、親を亡くして親戚にあずけられた子供など、十分な食事はあたえてもらえなかったと聞いたこともありますし、親戚中をたらい回しにされたという人もいました。

村八分にされ人もいたともききましたし、

ふとそのことを思い出しました。

実はその、戦時下での日本人の日本人に対するひどいしうちを聞いたころ、まだ中国残留孤児の方達が帰国してきたりするニュースが流れている頃で子供ながらに

なぜ、中国の人は敵国の日本人の子供を育ててくれたのに、日本人は同じ日本人、ましてや親戚の子供ですら邪魔者にしたりしたのかなと

心が貧しいなと思ったので強く記憶しているのです。

イギリスの人はなんて優しい人たちが沢山いたんだと

日本人は本当に恥ずかしいな‥とも思いました。


そして、今の日本は特に、母親がこれだけの信念、きちんとした考えや思いをもってどれだけの人が子育てしてるだろうと

生活に追われてそれどころじゃないというのは通用しません。 少なくとも、昔は

貧乏でも、母というのは強い信念や愛、優しさを持ち賢さも兼ね備えた人が沢山いたと思います。

時々有名人のお母さんたちの話がでますが、かばいばぁちゃんの本にもありましたし、北野武さんのお母さんの言葉も色々有名です。武田鉄矢さんのお母さんの話は歌になってますし、

若いですが、さかなくんのお母さんの話も有名ですよね。

有名人じゃなくても、母というのは

人間を一人前にして世に出すという大きな仕事に誇りを持って、きちんとした信念と愛をもって育ててきていたはずです。

最近は子供といてもスマホばかりやってるお母さん、おしゃれして、親子で可愛い格好はしてるけど、日頃の食事はレンチンお惣菜のオンパレードのお母さん、沢山みます。

中身はあるのかなーと心配になったりもします。

今日の映画もまた、本当に色々思うことが沢山ありました。


是非是非1人でも多くの方に観たいただきたい映画です!