前から観なければと思っていて、なかなか時間的な問題で観れなかった映画 

実は2回ほど観ました。観れば観るほど奥が深い。

これは日本人、特に若い世代は観た方がいいと思います。

こういうの学校で観せた方がいいと思います。

他にもこの手の観せた方がいい映画って沢山ありますけど、そういう時間ってとれないのかしら


ほぼセリフはなく、音だけで塀の向こうのアウシュビッツ収容所の様子がわかる設定ですが、

ドイツ人はアウシュビッツを忘れてません。

そのためにガザの問題にも微妙な立場をとらざるをえないくらい。

ヨーロッパも忘れていない。

日本ってここでも不思議なんですけど、敗戦国としてでも、あの戦争がどんなものだったか、なぜ始まり、どういう経過をたどったか

色々詳しく教科書にも載ってないし、詳しく勉強する機会がなかったと思います。

なんとなくタブーしされてるというか

天皇のことがあるから?

天皇が戦後人間宣言したことくらいは教科書にものってたと思いますが

私の両親は戦後生まれですが、祖父母は青春真っ只中、というか新婚生活を戦争中に迎えてるわけです。

空襲の時のこと、防空壕の中でのこと

たとえば赤ちゃんが泣いてしまう場合、お乳をふくませて泣き止ませる。それでもうるさいと思われた場合はそのお乳で窒息させて殺さなければならなかった母たちの話や、他にもいろんな生々しい体験談を祖父母から聞いていました。

終戦記念日だけではなく、ことあるごとに、そんな話を聞かされて育ちましたから、想像したり、思いを馳せたりして少女時代すごしていました。

今の若い人たち、どれだけ、戦争のこと知ってるかな?と

祖父母から聞ける若者どれだけいるか、学校ではそれほど教えない、となればほとんどの若者が知らなくても仕方ないこと。

でも

今も戦争は起きていて、他人事ではない。アメリカの基地があるということは

何かあった時、その基地めがけて日本も攻撃される可能性があるし、なんならアメリカの盾にされるかもしれないという危機感をどれだけの若者がもっているのかなーと、心配になります。

中国や韓国は兵役がありますが、日本はありません。

そして、日本の若者、みんな貧弱というか

戦えそうなたくましい感じの子、少ないですよね。

平和はいいことです。でも、平和ボケはダメではないかと。

世界情勢にもうとくなりますし。

だから日本の大学生でも、日本が第二次世界大戦で負けたということを知らない子供がいるわけです。靖国問題だって、きっとハテナがいっぱいでしょう。

靖国で会おうの意味とか知らないでしょうし。

アウシュビッツのことをドイツ人はきちんと子孫に伝えています。

恥、汚点であっても2度と繰り返していけないこと、そして、人間なら誰でも、その可能性を秘めていることを教えるためだと思います。

いけいけどんどんで経済が発達したけれど、日本は大切なものを育ててこなかったんじゃないかと

色々なところで感じずにはいられません。


学校教育の中で、こういう映画をどんどんみせていってほしいです。