北風と太陽のお話

イソップ物語の北風と太陽のお話が私は大好きです。人を育てる時に必要なことが凝縮されているように思います。

子育ての相談や会社の人事教育の講習などで、ほぼ必ずこのお話を出します。今日も新入社員教育の講義で、この話をするつもりです。

北風と太陽が、歩いている旅人のコートを先に脱がせられるのはどちらかと競い合う話ですが、北風はピューピュー風で吹き飛ばそうとし、太陽はあったかくあったかく旅人を温めて、自らコートを脱がせるというお話です。

人を育てようとするとき、人にこうして欲しい、こうなってほしいと思う時、相手が自らそうしたい、そうなりたいと思ってもらえるように

あっためる行為が必要だということなわけですが

これには忍耐が必要です。

相手に笑ってほしければ、まず自分が笑う

なかなか相手がわらってくれないかもしれないけど、心が折れそうになるかもしれないけれど、とにかく笑いかける。いつか笑ってくれると信じて。

相手に望むことをまず自分が相手にすることが大事だということを話してきます。

本当はこれ、ベテランさんたち、先輩にあたる人たち、管理者などに話したいことなんですけど爆笑

それから、今はきちんと叱れる大人が少なくなってしまって、パワハラとかで訴えられることに怯えてしまい、新入社員に気ばかりつかって、きちんと育てられない環境になってる会社が多いです。

なので、新入社員の皆さんには、叱ってもらった時は、自分のために叱ってくれたんだということをよく考えて感謝するくらいになってほしいと話してきます。

反省することから成長は始まるということ。

しかし最近は悲しいかな

挨拶をすることから教えなければならない状況にあります。

挨拶ができない

幼稚園で小学校で教わってきたはず

いやいや、その前に各家庭の中で当たり前な景色としてあったはず

おはよう、いただきます、ごちそうさま、いってきます、ただいま、おやすみ、ごめんなさいとか‥

社会人としてならそこに敬語がついたり、お疲れ様ですとか、申し訳ございませんとか

そういう基本的なことができてないらしいのです。

よく採用試験通ったねとおもうくらいです。

コミュニケーションが苦手とかいう子がいますが、それでは世間は通用しないということから教えなきゃいけません。

どうしちゃったんだ、日本!と言いたくなります悲しい