私は所有している車全ての中に必ず最低十万円はいれています。

それは17年前に近所で6台の玉突き事故があり、友人が巻き込まれてしまった時のこと。

最初に玉突きを起こした車は泥酔した老人が運転していて、救急車で運ばれたそうなのですが、あとから玉突きした車の人たちは自力で病院にいき、診療費も自費、保険を使ってはいけないとかで、十割負担‥で、友人から友人の息子君と2人病院へ連れていってほしいと連絡をうけ

ことの始終を知って、だいたいその時にかかった費用が十万円だったので、最低でも十万円は車に入れておこうと思ったのです。

今ならスマホ決済やクレカが使えたりしますが、当時はまだまだ現金主義の世の中でしたので。


で、まだまだコロナ禍にあった3年前、ある大きな道路を夜中車を走らせていた時、その道は物流関係の大きなトラックがやたら多くて、その日もトラックだらけでした。

車の私でもちょっと怖いなーと思う中、バイクが走っていて、怖いだろーなーと思って見ていたら、バイクの後ろを走るトラックが煽っているのです。大きなトラックがバイクを

もしかして見えてないのかも?とすら思いました。

そして、次の瞬間、トラックは煽られた影響でスリップしてしまい、バイクはすっ飛んでいき、本人もころがりました。

大きな交差点での出来事でしたが、

一応バイクの運転手は立ち上がってはいました。

肝心の煽ったトラックは何事もなかったかのように右折してそのままいってしまいました。

ぶつかってないので、人身事故にはならないのかもしれませんが、煽っていたのは間違いないわけです。

私は隣の車線を走っていたので、ドラレコには証拠が残らず、バイクにもドラレコがついてなくて証拠は私の記憶一つ!

大きな交差点で信号が青になれば車はどんどんはしっていってしまいます。

私は少し先の側道に車をとめて、そのバイクの子のとこまで走りよりました。

怪我は大したことないかんじでしたが、頭も少しは打ってるし、必ず病院にいかなきゃいけないことなど話して、とにかく警察をよびました。

事情聴取をおえて、私の証言も一応はなして、彼のバイクはお釈迦だったので、その処理やら

救急車で運ばれる病院をきいて、私も自分の車でおいかけました。

病院で事情をきくと、アルバイト先に向かう途中の大学3年生

コロナ禍で、飲食店のアルバイトができなくなり、コンビニでのバイトに向かう途中だったとか

バイクも使えないし、頭をかかえてました。

私は車に入ってた十万円で支払いをすませ、途中のコンビニでお金と連絡先を渡して、何かあったら連絡するようにいいました。

後日お礼の電話があってお金を返したいというので、ファミレスで会った時、先日の十万円はお見舞い金ということと、バイクを買うお金として少しまとまった物を出世払いでということで渡しました。彼は大学卒業後、無事就職してボーナスのたびに少しづつ返してくれていました。そんな彼が4月から転勤するというので、おととい食事をしました。

残りのお金ももってきてくれて、これで完済です。

あの時、私が来てくれなかったら、1人どうしていいかわからなかったと

本当に助かりましたとあらためてお礼をいってくれて

涙がとまりませんでした。

いつも困った人を目にすると、それが自分の親だったら、妹だったら、息子たちだったらと

すぐに置き換えて考えてしまいます。

そしたら何かできることはないかと、必死で考えてしまい、行動できることはするのみです。

年齢的にも金銭的に少し余裕があることもあるのかもしれません。

もし、私が若くてまだそこまでの金銭的な余裕がなければ、助けたくてもできることが今より限られていたかもしれませんし。

でも、人は困った時、1人じゃないと思えることが大切なんじゃないかと思っています。

いつも誰か助けてくれる人がいる、頼れる人がいるというのは、心の支えになるのではないか?と

今回のバイクの子は田舎に両親がいて、こちらには一人暮らしで、奨学金で大学に行ってるときいていたので、親に頼れるのかどうかもわかりませんでしたし、とりあえず事故った時にすぐに飛んではこれないことはわかっていたので、私が保護者がわりに寄り添いましたが、私の息子達も、それぞれ親元を離れて暮らしており、何かあった時、私より先に助けてくれる人がいるようなので、

こうやって、みんなが助け合って生きていければあったかい世の中になるよなーと1人昨日は胸を熱くしていました。

彼は私へのお礼がしたいと申し出てくれましたが、お礼というのは君がもっと歳を重ねて、若い世代の子達を助けてあげられるようになることが本当のお礼になるんだと伝えました。

私も若い時に年上の大人に沢山助けてもらってきたけど、その人達にはお礼らしいことはしてこれなかったけど、今、若い世代に何かできることをすることで、そのお礼をしてるつもりなんだと

伝えました。何故なら、見返りをもとめて何かをしてるわけではないから。

自分がされて嬉しかったことを次の世代に伝えていく、それでいいんだということを話してきました。

食事は

彼の希望でつばめグリルでのランチ。

私はボークソテーをたべましたが、

分厚過ぎて笑いました爆笑