逆転裁判シリーズの「大逆転裁判2」クリアー。
発売から約半年。う~ん。色々あったからね。

1話はさっさとクリアして、2話までは小刻みにプレイして

クリアしたんだけど、3話から内容長くなるのが目に見えてたから

ちょっと挑むのに気が滅入っちゃって。どうせなら一気にやりたいなぁと。

 

結局、3話をクリアしたのが12月?その後仕事が一段落するまで

またも積みゲー化して、ようやっとエンディングってワケ。

 


以下、感想。好き放題に喋るのでネタバレ等注意。


1の時に感じた大袈裟感はだいぶ薄れていて、

というか自分が慣れてきただけなんだけど、

プレイ中のストレスはほとんど無かったかな。

でもやっぱり長時間プレイすると疲れてしまって、

ホームズ(アイリス)の部屋のBGM聴きながら

寝落ちすることは何度もあった。ええ何度も。


【1話】
アウチはいつものアウチだから特に言うことないかな。

男装のスサトさんもなかなか格好良かったけど、

出て来る人物がホソナガさんやジェゼールさんとか

使い回し感が否めないのはなぁ。曲もほぼそうか。

 


【2話】
ソーセキさんのダイナミックモーションにも慣れてきたと

思ったらもっと変な動きするやつ出てきた(笑

今作ではプレイしていて一番トリックが面白いなぁと思った。



【3話】
3話の位置付けっていつも本編とはちょっと別というか、

だからこそできる自由な舞台が好きなんだよね。

逆転2のサーカスとか、逆転3のレストランとか。

ところがどっこい、プロフェッサー事件が絡んできて

めちゃくちゃ重い話になった。あまりすっきりしない。



【4話】
なんだかラストに相応しい話だなと思ったら

やっぱりラストだった。逆転5の時もそういう構成

あったから驚きはしないけど、1つの事件に

2話掛けるとやっぱり長いって感情が前に出てきてしまう。



【5話】
ラスボスがあまりに予想内すぎて拍子抜け。

検事としてのアソーギも何と言うか手応えが無い。

前作でのあのカッコええアソーギは何処へ行った・・・

困ったときのホームズは逆転での千尋さんだからまぁ良しとするかな。

最後の法廷の何もかも異例という感じが異様な雰囲気

出していて緊張感あって良かった。

あとホームズ&ミコトバの相棒パートもカッコいい。

本気出した時のカッコよさがあるからこそ、普段の

おちゃらけたキャラをも許せる良いキャラになるんだろうな。

 


【物語】
前作と変わらず、今作もしっかり主人公の心の成長が

丁寧に描かれていて良かった。“覚悟”っていうから

逆転2のナルホドくんみたいな葛藤があるかと思ったが

それほど鬼気迫った感じでは無かったね。でも作中で

至る所に“覚悟”が出てきて、物語全体としてちゃんと

意識されてるのは良いんじゃないかな。

 

前作でなおざりになってしまった謎を回収するべく、

やはり中心になるのはプロフェッサー事件。

人物相関があまりにも狭い気もするけど、主人公中心の

物語と考えたら別に気にならない点なのかな。

10年間隠されてきた真相ということで重さもひとしお。

だけど汚い大人のエゴにまみれていて爽快感は薄かった。

 


【音楽】
前作とほぼ同じなのは残念だけど、やっぱり1曲1曲の

クオリティは素晴らしい。エンディングのメドレーは何度でも聴きたい。

個人的にはやっぱり追い詰めてる時の曲が好きなんだけど、

今作はガンガン追及していく場面が少ないからか、

あまり流れる機会が少なくてちょっと物足りなかったかな。


【システム】
ホームズの推理ゲームは難易度がアレなので、

いよいよどんなへんちくりんな推理をするかを

楽しむようになってきた。まぁ探偵パートで

ずっと悩むのも嫌だからこれくらいでちょうどいい。

 

陪審員は正直いつも代わり映えしない面子なので

今作で少なめだったのは別に気にならなかった。

レイトンVSの魔女裁判並にズラリと証人並んでたりすると

少しは面白いのかもしれないけど、「といつめる」も

本当に要るのかどうかよくわからないシステムだよなぁ。



【キャラ】
大逆転はどうもキャラの好き嫌いが激しい。

グレグソンは冴えないけど人情に厚い刑事って印象

だったので、あっさり死んだり、裏で良くないことしてた

ってのはホントに悔やまれる。というか彼が居ないなら

もう大逆転3は必要ないかな、とさえ思う。

 

あとガッカリなのはアソーギさんですよ。

ご都合主義で復活したかと思えば検事として対立。

そこは良しとしても感情に流されて全然まともじゃないし。

やっぱり法廷では対峙する者として、もう少し強キャラ感ないと。

前作ではかっけぇなぁと思ってたんだが微妙になってしまった。

シリーズ通して好きなのはバロック。

貴族の出だから、というわけではないけど、

高潔な精神が好印象。神の聖杯はなんというか

無理やりなキャラ作りにも見えるけど。

 

ホームズやスサトさんはだいぶ抵抗無くなったけど、

アイリスはまだちょっと苦手かな。主要キャラ以外だと

ローザイクさんとかもうちょい出番欲しかった。

 

ナルホドくんはホントに歴代逆転シリーズの中でも

良い主人公してると思うんだ。前作の1話からの成長っぷり

を考えると感慨深い。良い男になったなぁ。

 

 

【総評】

大逆転シリーズを締めくくるとしたら、

だいぶ綺麗にまとまったんじゃないかと思う。

これ以上広げようにも中途半端かな。

出会い、成長、そして別れ。

単純だけど、物語として素直に響く。

 

過去の事件の影、権力者がラスボス、と

そのあたりは逆転シリーズおなじみだけど、

今作はなんとも印象が悪かった。

もやもや感が否めないけど、一応は

逆転シリーズとして楽しめたかなぁとは思う。




だいぶ偉そうにモノを言う。

けれど心に残るキャラや音楽、

言葉が無いわけじゃない。

それだけでもプレイした価値はある。