青天の霹靂/劇団ひとり


なかなか面白かった、なんて偉そうに言ってみる。

有名人が出す本としては、アンジャッシュのエスケープだとか

水嶋ヒロのKAGEROUだとかを読んできたが、劇団ひとりさんのが

一番小説に近いかなぁって印象は受けた。さすがですな。


ストーリーの作り自体はそんなに珍しいものでもなく、

ひょんなことからタイムスリップして、そこで色々

経験していくうちに現在の自分を改めて見直す、みたいな感じ。

まぁシンプルなだけに、家族って大事だよなぁって純粋に

思えるような、ハートフルな作品だと思う。

幸せの基準っていうのは個人個人が各々持っているものであり、

他人に「お前は幸せだ」って言われて決まるものではない。

これはなんとなく誰もが納得できることだと思う。

ただ、「自分は生まれてきて良かったのか?」という

疑問に関しては絶対に自分で決定することができないと感じた。

この本を読んだら、生まれてきてはいけない人間なんて

誰もいないのだと気づかされる。誰もが誰かの思いを受けて

この世に生まれてきたのだと思うと、なんだか親に素直に

ありがとう、って伝えたくなってしまうね。

一人暮らしなど、親から離れて久しい人にはオススメかな。


影丸の一言:
やっと土日が来る…
そしたら片方は実験と勉強に充てられる…