2025年7月27日
朝日新聞俳壇、歌壇等からの印象句、印象歌の報告、第617回です。
パレスティナ詠、反トランプ詠が短歌に2、俳句に1ありました。後ろに掲げます。
【俳句】
毎日が・誰かの忌日・生ビール (浜松市 新美幸二)(大串章選)
(こういう人がいてくれると、死ぬほうもありがたい。)
大夕立(ゆだち)・去りて近づく・赤城山 (前橋市 荻原葉月)(大串章選)
(夕立で空気一新、赤城山が迫る。)
朝曇(あさぐもり)・波音たてて・竹箒(たけぼうき)
(八王子市 長尾博)(高山れおな選)
(カンカン照りを避けて、わずかのチャンスに一仕事。)
空鍋を・翳(かざ)してガザの・裸の子 (大阪市 平谷茄美)(小林貴子選)
(パレスティナ詠)
【短歌】
女高生の・力漲(みなぎ)る・ふくらはぎ・立ち漕ぎで行く・七月の坂
(つくば市 藤原福雄)(佐佐木幸綱選)
(その世界から疎外されているの感も半分。)
こんなにも・グルメ番組・多いとは・ガザの人らに・とても言へない
(東京都 上田国博)(高野公彦選)
(パレスティナ詠)
〈トランプを・刺激しない〉が・外交の・要諦らしい・繁るどくだみ
(東京都 十亀弘史)(永田和宏選)
(反トランプ詠。十亀氏健在。)