2025年6月8日

 

 朝日新聞俳壇、歌壇等からの印象句、印象歌の報告、第610回です。

 反トランプ詠が短歌に1つありました。パレスティナ、ウクライナ詠は短歌にも俳句にもありませんでした。後ろに掲げます。

 

 

【俳句】

 

 

ふるさとは・溜池多き・麦の秋 (加古川市 森木史子)(高山れおな選)

 

 

(「ふるさとは」で詠えない時代が近づいている予感。)

 

 

マネキンの・五体散乱・更衣 (長崎市 下道信雄)(長谷川櫂選)

 

 

(意外の組合せの妙。)

 

 

鯉のぼり・泳がぬ村と・なりにけり (松阪市 石井治)(大串章選)

 

 

(「村」にとどまらず、「町」あるいは「県」に至るかも。)

 

 

【短歌】

 

 

トランプの・後ろで愛想・笑いする・男のような・わたしの立場 

                  (金沢市 竹内一二)(佐佐木幸綱選)

 

 

(反トランプ詠とは言えないが、トランプの否定的性格を前提としている。)

 

 

好(よ)きことが・何もなかった・一日(ひとひ)過ぎ・雲の晴れ間に・光臨の月 

                    (横浜市 中村みち子)(高野公彦選)

 

 

(素朴な感は拡大発展してイスラム諸国の国旗となる。)

 

 

就任100日・してきたことは・本人の・望むノーベル・平和賞に遠し 

                     (水戸市 中原千絵子)(高野公彦選)

 

 

(反トランプ詠)