2025年5月11日
朝日新聞俳壇、歌壇等からの印象句、印象歌の報告、第606回です。
パレスティナ詠、反トランプ詠は、俳句に1、短歌に2、ありました。ウクライナ詠はありませんでした。
後ろに掲げます。
【俳句】
霞立つ・空に浅間の・白浮かぶ (藤岡市 飯塚柚花)(高山れおな選)
(初夏を迎えても、ぽつり浅間山だけが白い。山ではない雲だと言い張った人もいた。)
関税の・オウンゴールや・落椿(おちつばき)
(福島県伊達市 佐藤茂)(小林貴子選)
(トランプ詠だが反トランプ詠とは言いがたい。米中対決でオウンゴールするトランプを笑っている。)
来年の・ことまで思ふ・花見かな (名古屋市 久野佳奈代)(大串章選)
(確かにその要素あり。)
大統領・白人祈祷師・核ボタン (福岡市 竹田孫一)
(反トランプ詠)
【短歌】
強まった・雨脚直後・落雷の・ように大きな・妻天国へ
(広島県 水野英明)(川野里子選)
(急激な気圧変化の時、人は死ぬ。)
万博の・心臓だけの・心臓が・止まったときは・死んだというの?
(武蔵野市 香月真理子)(川野里子選)
(未来の万博で「大脳だけの大脳が止まったとき」はどうだろうか?)
出征兵士・あまた送りし・われなれば・万歳は耳まで・手を上ぐるのみ
(東京都 上田国博)(高野公彦選)
(日の丸、君が代、旭日旗、分列行進、サイレン、ラッパなどが同じような気持ちを誘発する。)
「あっツバメ」・今年は先に・見つけました・明日はあなたを・納骨する日
(春日井市 神戸豊子)(高野公彦選)
(生前の様子までも思い浮かばせる。)
「柔軟」と・自賛してをり・トランプは・自分の約束・自分で破りて
(焼津市 増田謙一郎)(高野公彦選)
(反トランプ詠)
母さんに・抱かれて死んだ・ガザの子よ・シャツの胸には・キティちゃん見ゆ
(神戸市 下山田靖子)(高野公彦選)
(パレスティナ詠)