2024年12月15日
朝日新聞俳壇、歌壇等からの印象句、印象歌の報告、第586回です。
ウクライナ詠パレスティナ詠は歌壇にも俳壇にもありませんでした。
状況の変化が予想される中、複雑な気持ちになります。
【俳句】
湯豆腐や・心の清き・酒の友 (横浜市 本松健治郎)(長谷川櫂選)
(自己主張少なく、脇にある。)
雑踏に・心落ちつく・十二月 (境港市 大谷和三)(長谷川櫂選)
(ひとりで居れば、却ってあれこれと気が回る。)
戦争が・隣に座る・日向ぼこ (さいたま市 齋藤紀子)(大串章選)
(地球が狭くなりたるが故のこと。)
【短歌】
年毎に・小言増してく・妻がいて・今朝は雨だと・我を責めたり
(新潟市 小幡章)(永田和宏選)
(被害意識が高じている結果なのでは?)
アカゲラが・李(すもも)の幹を・啄(つつ)いては・冬の到来・告げる一声
(五所川原市 戸沢大二郎)(馬場あき子選)
(叙景に徹すること佳し。)