2024年5月7日
取り敢えず、やむをえず「同性婚」という言葉を使うが、「同性婚」を表現するにあたり「結婚」「婚姻」という言葉は廃しなければならない。
「婚」といい「姻」といい、「女偏」が使われていることで明らかなように、いずれも「異性婚」を前提とする言葉だからである。
そもそも「婚」は婿入りの意であり、「姻」は嫁入りの意である。
「異性婚」を前提としている「結婚」「婚姻」という言葉から脱しない限り、「同性婚」は例外であるという考え方を乗り越えることが出来ない。
しからばどのような言葉が代わりに考えられるか?
筆者の思いついたところは「結縁」という言葉である。
これであれば、いずれも「糸偏」であり、男女の別が問題とならない。
再び、取り敢えず「婚姻制度」と呼ぶが、「婚姻制度」の変更は、単に法令制度の問題にとどまらず、言うまでもなく文化の問題である。
このことを無視して制度化のみを追求するのでは、「異性婚」と「同性婚」との究極の非差別化を勝ちうることが出来ないであろう。
文化という根っこから社会が変われば、法令制度はおのずからしかるべきものが生じるようになるであろうし、時の立法政策によって旧に復する懸念は無用となろう。
「結縁式」「結縁届」「結縁祝い」「結縁制度」といった言葉が一般化した時に、同性婚制度化を目指している方々が真に狙いとするところに達することが出来るであろう。
なお、以上は日本語についてのみ考えているわけで、他言語に習熟されている方によっての本問題についての考察を是非とも知りたいところである。