2024年4月14日

 

 朝日新聞俳壇、歌壇等からの印象句、印象歌の報告、第553回です。

 ウクライナ詠、パレスティナ詠は歌壇にも俳壇にもありませんでした。

 戦争拡大の危険が迫っています。

 

 

【俳句】

 

 

すぐ上を・本物通る・犬ふぐり (町田市 岩見陸二)(小林貴子選)

 

 

(すぐ下を・同名花咲く・犬ふぐり。)

 

 

呈すべき・「我」なきままの・クラス会 (東京都世田谷区 田尾一吉)

 

 

(呈すること過剰な人もいる中で。)

 

 

樹のいずこ・知らず流れに・花筏 (津山市 町田三千代)

 

 

(隠れて見えぬところに一層のゆかしさが。)

 

 

はやにえの・百舌鳥(もず)鳴く声の・美しく(東京都 井田駒三)

 

 

(自然のちょっとした裏切り、意外性。)

 

 

【短歌】

 

 

公党の・裁きに見えた・その理不尽・一事が万事・我らにも向く 

                        (松江市 柳田十次郎)

 

 

(指導者のあの平気さは尋常ではない。その感覚で国民を扱うのだからこわい。)