2024年3月10日

 

 朝日新聞俳壇、歌壇等からの印象句、印象歌の報告、第548回です。

パレスティナを扱ったものが1首ありました。後ろに掲げます。

ウクライナの戦況も懸念されますが。

 

 

【俳句】

 

 

福島は・つひに戻らず・冬木の芽 (福島県伊達市 佐藤茂)(長谷川櫂選)

 

 

(断定させたものは何だったのでしょうか。)

 

 

水仙花・夜までつづく・憤(いきどおり)

                 (長崎市 村山信一郎)(長谷川櫂選)

 

 

(水仙が少しは怒りを鎮めてくれたのでしょうか。)

 

 

卒業歌・どれも恩など・知らぬ顔  (神戸市 金澤健)(長谷川櫂選)

   

 

(小、中、高、大のいずれだろうか。それによって句の雰囲気が大きく違ってくる。)

 

 

風葬の・如く溶けゆく・雪達磨  (苫小牧市 齊藤まさし)(大串章選)

 

 

(何となくさわやかな死に方の感じがする。液体窒素葬が考えられる。)

 

 

新芽らし・去年の秋の・萩挿し木 (姫路市 小田三郎)

 

 

(今の時期、よく見なければわからない。)

 

 

【短歌】

 

 

死産した・子牛の四肢に・ロープ掛け・引き出す父見て・獣医を継がず 

                    (姫路市 箭吹征一)(永田和宏選)

 

 

(何処かで言わねばならなかったことを短歌で言った。)

 

 

あればよし・なくてもいいが・やはり欲し・友の異論と・鍋の春菊 

                   (名古屋市 山守美紀)(永田和宏選)

 

 

(その程度にしか受けとめられないのならば、異論を言う気もなくなる。)

 

 

利権漁り・ここにもあった?・老残の・疑惑政治家・オープン・カットに 

                         (大阪市 代田福一)

 

 

(I県のアンテナショップの開店、テレビでやってた。) 

 

 

ガザの子は・ハマスの後継・者と決めて・銃を向けるか・ネタニヤフらは 

                 (近江八幡市 寺下吉則)(高野公彦選)

 

 

(パレスティナ詠)