2024年2月11日
朝日新聞俳壇、歌壇等からの印象句、印象歌の報告、第544回です。
今回、戦争を扱ったものが俳壇、歌壇に1つずつありました。後ろに掲げます。
【俳句】
学位得て・ふるさと歩く・小春かな (伊賀市 福沢義男)(高山れおな選)
(大都会では誇るべきものではなくなっている。)
戦なき・星を見上げて・ごまめ嚙む (草津市 あびこたろう)(長谷川櫂選)
(戦争詠。)
【短歌】
焼酎を・吞む日々なれど・燗酒を・今宵は飲まん・「舟唄」思い
(観音寺市 篠原俊則)(馬場あき子選)
(八代亜紀を偲ぶ歌多数の中での焼酎派の貴重な歌。)
姉が買う・お守りはなんと・縁結び・はっと息を飲む・母父私
(富山市 松田わこ)(馬場あき子選)(高野公彦選)
(突然の緊張が伝わってくる。最終句の順番が微妙。)
われならば・晶子、白秋・新札の・一万円には・茂吉を選ぶ
(名古屋市 山守美紀)(永田和宏選)
(指摘されて気づく新札の顔の馴染みの無さ、ロマンの無さ。)
戦禍にて・生後三日で、逝きし子の・たった三日も・人生とよぶのか
(アメリカ 大竹幾久子)(永田和宏選)
(戦争詠)