2024年1月7日

 

 朝日新聞俳壇、歌壇等からの印象句、印象歌の報告、第539回です。

 本年もよろしくお願いいたします。

 今回、ウクライナ、パレスティナ、戦争一般を扱ったものが俳壇に1句、歌壇に2首ありました。引き続き、取り上げさせていただきます。

 

 

【俳句】

 

 

初場所や・髪に稲穂の・芸者衆 (さいたま市 田中つかさ)(高山れおな選)

 

 

(14日からの初場所が楽しみだ。)

 

 

毎日が・戦火のニュース・年暮るる (前橋市 荻原葉月)(大串章選)

 

 

(パレスティ、ウクライナ詠)

 

 

【短歌】

 

 

つくる人・売る人買ふ人・使ふ人・ありてぞ武器に・殺さるる人 

                 (焼津市 増田謙一郎)(永田和宏選)

 

 

(武器輸出禁止原則が屁理屈によって破られつつある。我が国の政治の堕落、止まるところなし。)

 

 

おとうの分・これおかあの分・団栗で・遊ぶ子供の・親亡きを聞く 

                  (狭山市 朝日和信)(永田和宏選)

 

 

(投稿者の名前と住所から高校の同級生であるにちがいないと思う。)

 

 

血を流す・子ら抱き走る・男たち・ガザの悲鳴が・茶の間にひびく

                  (一宮市 園部洋子)(佐佐木幸綱選)

 

 

(パレスティナ詠)

 

 

戦闘の・再開報じる・一面に・途中で気付き・配達止まる 

                    (甲州市 麻生孝)(高野公彦選)

 

 

(パレスティナ詠)