2023年10月15日
朝日新聞俳壇、歌壇等からの印象句、印象歌の報告、第528回です。
今回、ウクライナを扱ったものは、歌壇にも俳壇にもありませんでした。
パレスティナを扱ったものもありませんでした。
【俳句】
かにかくに・夜の巷(ちまた)へ・西鶴忌 (大阪市 眞砂卓三)(長谷川櫂選)
(「かにもかくにも」(意:ともかくも、いずれにしても)のまちがいではないか?かにもかくにも気持ちはわかる。)
牧場を・戸板舞ひ飛ぶ・野分(のわき)かな (浜松市 久野茂樹)(大串章選)
(「舞い」ではなく「舞ひ」で、迫力が増している。)
【短歌】
デイケアで・叔母が覚えし・「こんにちは」に・インドネシア語・ベトナム語あり
(東京都 三神玲子)(佐佐木幸綱選)
(外国人ケアラーのお世話になっているということだ。)
閃いた・アイディアすぐに・試したく・月光砕いて・夜のラボに入る
(アメリカ 大竹幾久子)(永田和宏選)
(かしこい人の、悪い意味ではないが、一種の病気。)
なぜ戦争・原因問うても・考えぬ・「平和主義者」に・自己欺瞞あり
(広島市 太田健二)
(我々の社会の最大の「いんちき」がこれだ!)