2023年9月3日
朝日新聞俳壇、歌壇等からの印象句、印象歌の報告、第522回です。
今回、ウクライナを扱ったものは、歌壇に1首、俳壇にはありませんでした。後ろに掲げます。
【俳句】
空蝉(うつせみ)や・二つ並びて・情死めく
(大村市 小谷一夫)(高山れおな選)
(情死、心中、無理がつくのを除けば、今はなくなった。)
恐竜の・足跡に足・夏休み (八幡市 小笠原信)(小林貴子選)
(貴重な体験にはしゃぐ子どもの姿が浮かぶ。)
罪深き・国の一つや・敗戦忌 (東京都 速水禧子)(長谷川櫂選)
(「大日本帝国」は「ならず者国家」とされていたのだ。)
会議中・二度目の夕立・過ぎにけり (東京都 竹内宗一郎)(長谷川櫂選)
(ダラダラ会議批判と読んだが、さて?)
【短歌】
八月の・6+(たす)9=(の)・15なる・数の不思議に・不戦を誓う
(大田市 安立聖)(永田和宏選)
(気づいていなかった。)
人間の・値打ちを言って・いるようで・聞くのが苦しい・「最低賃金」
(観音寺市 篠原俊則)(永田和宏選)(馬場あき子選)
(これも指摘されてはじめて気づく。「下限賃金」だったらニュートラルかな。)
いつどこに・ミサイル落ちる・のかも知れず・一年半過ぐ・ウクライナの民
(五所川原市 戸沢大二郎)(永田和宏選)
(ウクライナ詠。)