2023年2月26日

 

 朝日新聞俳壇、歌壇等からの印象句、印象歌の報告、第497回です。

 今回、ウクライナを扱ったものは、俳壇に2句、歌壇に4首ありました。

 それぞれ掲げます。「ロシアに、プーチンに、鉄槌を!!」

 

 

【俳句】

 

 

死者の数・戦果とは唇(くち)・寒々し (岡谷市 大島弘人)(長谷川櫂選)

 

 

(ウクライナ詠)

 

 

プーチンは・もつと恐いぞ・雪女郎 (佐渡市 安藤文)(長谷川櫂選)

 

 

(ウクライナ詠)

 

 

【短歌】

 

 

一人住む・老いを逝かせて・家寂し・売り物件と・なりて春待つ 

                (茨城県 原里江)(佐佐木幸綱選)

 

 

(数世代にわたって同じ土地に住むということの確率が低くなってきた。時代のなすところ、致し方なしだ。)

 

 

猪が・漢字読めぬと・信じてか・罠有注意と・札が掛かりぬ 

                 (静岡市 秋山喜彦)(永田和宏選)

 

 

(当たり前のことだが、言われてみると、なぜかおかしい。)

 

 

戦争で・敵の国民・のみならず・自国の兵も・殺すプーチン 

                  (三郷市 木村義熙)(高野公彦選)

 

 

(ウクライナ詠。)

 

 

闖入し・攻めあぐむ国は・一年後・囚人兵が・前線に立つ 

                   (福島市 青木崇郎)(高野公彦選)

 

 

(ウクライナ詠。)

 

 

爆撃の・瓦礫に埋もれ・救われし・人と救いし・人の抱擁 

                   (浦和市 中井周防)(永田和宏選)

 

 

(ウクライナ詠。)

 

 

眠られぬ・夜は羊を・さがせども・戦車が一台・戦車が二台 

                   (大和市 澤田睦子)(馬場あき子選)

 

 

(ウクライナ詠)