2023年2月19日
朝日新聞俳壇、歌壇等からの印象句、印象歌の報告、第496回です。
今回、ウクライナを扱ったものは、歌壇に3首、俳壇にはありませんでした。
後ろに掲げます。「ロシアに、プーチンに、鉄槌を!!」
【俳句】
悴(かじか)みて・洗濯ばさみ・弾(はじ)け飛ぶ
(秦野市 小巻一吉)(長谷川櫂選)
(そういえば冬の現象のような気がする。)
戦ふは・祖国と祖国・菜の花忌 (東村山市 新保方樹)(高山れおな選)
(「祖国」という言葉はだいたい「民族エゴ」を隠蔽する。)
【短歌】
アパートに・「けふもいち日・疲れた」と・寄り添ひ眠る・一足のくつ
(宮崎市 木許裕夫)(馬場あき子選)
(「幾千日・働きゆけば・くたびれの・果てなむ時ぞ・けふも働く」。)
わが傍に・正義派がゐて・居酒屋で・ものを食ふとき・少しうるさい
(東京都 山下征治)(佐佐木幸綱選)
(テレビのコメンテーターの繰り返しじゃね。)
この脳に・記憶は在るのだ・問題は・それを取り出す・路のないこと
(浦安市 中井周防)(永田和宏選)
(脳科学が発達して機械的に取り出し可能、外部に保存可能、死後の再生可能となったらどうするだろう?)
鹿狩りの・ドローンが飛んで・ふと思う・戦争の事・ウクライナの事
(新潟県 涌井武徳)(高野公彦選)
(ウクライナ詠。)
居間で見る・戦車塹壕・泣く老女・参謀総長の・勲章の綺羅
(北九州市 松尾あけみ)(高野公彦選)
(ウクライナ詠。)
ハルキウの・「ランダウ通り」よ・平和なれ・ロシアの学者の・名であればこそ
(柏市 堀千賀)(永田和宏選)
(ウクライナ詠。)