2023年1月15日
朝日新聞俳壇、歌壇等からの印象句、印象歌の報告、第491回です。
今回、ウクライナを扱ったものは、歌壇に2首、俳壇にはありませんでした。
短歌2首は後ろに掲げます。
新しい国家安全保障戦略、防衛費の大幅な増額への反発が両壇に目立ちます。
【俳句】
矛も盾も・武器新年に・戦あるな (別府市 梅木兜士彌)(小林貴子選)
(若き自衛隊員諸君が気の毒でならない。)
地獄へと・落つる祖国の・冬ふかし (福島県伊達市 佐藤茂)(長谷川櫂選)
(前科あるアメリカとの無理心中の道。)
着ぶくれを・厭(いと)わぬ齢(とし)と・なりにけり
(西宮市 間宮和子)(大串章選)
(言われて気づく・これも齢(とし)なり)
年の瀬や・断捨離のあと・さがしもの (仙北市 安部哲男)(大串章選)
(覚悟の足らぬ・別れなりけり)
【短歌】
ちかぢかに・来るべきものが・来るような・そんな気がする・プーチンの顔
(名古屋市 小林有三)(永田和宏選)
(ウクライナ詠。プーチンの顔に死相ありと受けとめたい。)
腕を吊る・兵にやさしくと・カーディガン・産みしは遠き・クリミア戦争
(大和郡山市 四方護)(永田和宏選)
(ウクライナ詠。)
宏池会・伝統への期待・もはや捨て・軍拡首相を・敵と見做さん
(広島市 野田吉三)
(岸田首相は覚悟をもって決断しているのだろうか?流されているだけなのではないか?)